TOEICの点数と年収の差はどのくらいか

NIKKEI STYLEの記事を読んでいたら、TOEICの点数と年収に関する興味深い内容があったので紹介します。

結論は、TOEIC499点以下と900台の差は200万円あったということですが、このデータは日経転職版の調査なので注意してください。

それでも参考になるデータがたくさんありました。

日経転職版会員のTOEICスコアの平均点は730点で、男女別では男性715点に対して女性は50点も高い765点でした。年代別にみると、男性で最も高いのは30代の726点で、50代は700点を切りました。

 

女性は40代が最も高く776点。女性は全年代で男性より高く、20代で29点、30代で37点、40代で58点、50代で73点と上回り、年齢が上がるほど差が開きました。

次に同年代内で、点数ごとの年収を出してみました。499点以下と900点台の年収差は20代で125万円差の1.30倍、30代で192万円差の1.32倍、40代で263万円差の1.35倍、50代で360万円差の1.39倍でした。年代が上がるほど、点数差による年収差は開く傾向にあります。

このグラフはかなり興味深いですね。

中には、私はTOEIC900点以上あるけどそんなに年収ないよ、、なんて方もいらっしゃるかもしれません。

また、TOEIC900点あるからと言って30代なら年収が791万円くらいになるというわけでもありません。

これは日経転職版の調査結果ですから、多くの方がそれまでに様々なキャリアを積んできており、その経験やスキルとTOEICの組み合わせの結果と捉えてください。

例えば、半導体のプロセスエンジニア10年の経験があって、TOEIC900点以上とかだったら、TSMCとかにでも高値で売れそうです。

一番興味深いのは、同年代TOEICスコア別平均年収です。

このグラフを見ると、年齢が上がれば上がるほどその差が大きくなっていることがわかります。

英語の実力が高ければその分年収アップや出世にも関わってくるとは思いますが、TOEICの点数が高い人は他の勉強にも熱心に取り組んでいるのではないかと思われます。

つまり、TOEICの点数=英語の実力、だけではなく、TOEICの点数=継続的な勉強習慣の有無、ということです。

だから、これほどの差が年が上がるにつれて生まれてくるのではないかと思いました。

とはいえ、TOEICの点数を海外出向や昇進の条件にしている会社もあるはずなので、TOEICが年収増に直接関わっている部分もあるでしょう。

実際に私はTOEICの点数がある程度高かったから海外と関わりのある部署に配属されましたし、海外駐在もできて、転職も良い条件ですることができました。

何が言いたいかというと、日本企業で働くならTOEICは大事だよ。ということです。

大学生のうちにある程度得点を高めておいて、社会人になってからも継続的にTOEICの勉強をしてハイスコアをとっておくと、後々大きな違いを産むかもしれません。

確かにTOEICも万能な英語のテストというわけではないし、得点の割には、、、という人(私)はいくらでもいます。

しかし、日本企業で年収を上げる目的では、TOEIC役に立ちます。

私はケンブリッジ英検erですが、TOEICのおかげで今の生活を手に入れることができたと思っているのでとても感謝しています。

社会人の皆さんも大学生の皆さんもTOEICの受験を頑張って、年収を上げましょう。