サラリーマンをするには敏感すぎた

私は会社員を10年ほど続けていましたが、会社員をやっていると体調が悪くなることがわかったので辞めました。私はサラリーマンをするには敏感すぎたようです。

調べてみると、世の中にはいろいろ感じすぎちゃうタイプの人がいるようなので、私もそのタイプに近いかもしれません。

しかし、10年も続けられたし、海外に駐在したこともあるし、やろうと思えばやれるが、できることなら避けたい、レベルの敏感度だったと思われます。

仕事をしていると色々なことが気になってしまって、頭がそれでいっぱいになってしまうのです。

私のキャパシティが極小の上、さらに色々なことを気にしすぎてしまう性格でした。

それが功を奏したこともあるかもしれませんが、それはそれで辛くもありました。

全て自分でコントロールできるならまだよいのかもしれません。しかし、会社で働くとなると、誰かに依頼しなければならないものもたくさんあります。

期限なっても出てこなかったり、出てきても変なやつだったり、人によって仕事の優先度や完成度が違ったり。謎の案件を丸投げしてくる人がいたり。

それをうまく対応するためには、その人の特徴を見抜いて、仲良くしたり、定期的にチェックしたり、その上司にチクってみたり、○○してみたり。

こういう「やれやれ」と思うことを日々やるだけでも大変なのに、その未来のことを考えると、視界が白黒になりました。

会社員であれば、これらのことはごく当たり前のことですが、私の場合、それがどうでもいいと割り切れずに、常に頭の中にある状態が続いてしまう。そういう性格だったのです。

だから、そんなモヤモヤがある状態が続くと、元気も出ないし、美味しいものが美味しくないし、楽しめるものも楽しめないし、夜もよく眠れません。

深夜に目覚めると、脈拍が急上昇し「今日は何曜日で今何時だ?」と脳をフル回転させます。

平日であれば落胆して、もう一度寝ようと試みますが、よく眠れずそのまま朝を迎えることもしばしばでした。

当時アップルウォッチをつけていたら、異常を検知していたのではないかと思います。

このように、会社のさまざまな気になることが会社以外の生活にも忍び込んでくると言うのが耐えられなくなりました。

趣味のランニングしていても、取引先との重い商談のことが気になってため息が出るし、釣りをしていても予算会議の資料のことが頭から離れません。

多くの会社員の皆様は、それはそれ、これはこれ、という具合に、うまく仕事と普段の生活とうまく折り合いをつけてやっておられると思いますが、私にはそれができないのです。

仕事のストレスが日常生活の色々なところで臨場感を持って襲いかかってきます。

そう言う意味で敏感だったのでしょう。

と言うことで、一旦リセットし、そう言うモヤモヤがある生活に別れを告げることにしました。

孤独になってみて、そもそも色々な人と会ったり、話したりするのも敏感な私にはパワーを消費することがわかりました。

もちろん、友人とたまに会ったり、一緒に走ったり、山を歩いたりするのは楽しいです。多少はパワーを消費しますが、それ以上に得られるものが多いです。

しかし、基本的には私は敏感すぎるようなので、人目のつかないところでひっそり暮らしているのが性に合っているようです。

あなたが会社で働くのが辛いのは、私と同じように敏感すぎるからかもしれません。

人から見れば「え、そんなとこ気にする?」と言われそうなところが気になってしまったり、些細なことをずっと考え込んだりしてしまう。

一見マイナスなことのようですが、感受性が豊かだとプラスに捉えることもできるかもしれません。

人が気づかないことに気が付けたり、相手の意図を汲み取るのが他の人より得意だったりしませんか。

他の人に見えないものが見え、他の人に聞こえない声が聞こえる。

そんな人は会社員にはあまり向いていないのではないかと思います。

会社は刺激が強すぎるからです。

そこで私は会社員を辞めて、別のやり方で生きていく方法を模索し始めました。

簡単な道のりではありませんが、悪くはありません。

今は平穏な日々が送れるように日々の生活を最適化しているところです。