深夜2時。普段はほとんど鳴らない電話がけたたましく鳴った。たまに来る海外からの詐欺電話だろうか。
ほぼ無意識のうちにiPhone15 Proのスイッチを押して振動を止める。
しばらくすると、再び携帯が震えた。また同じ番号のようで90から始まっているから、携帯からの電話なのだろうか。
しつこい詐欺電話だと思って同じように電話を切る。
それでもすぐにもう一度かかってくる。
しつこいな。
また90から始まる番号からかかってきていて、よく見るとトルコと書いてある。
トルコ?
なんでトルコからこんな着信があるのか。
怪しかったので出ませんでしたが少し怖くなり目が急に冴えてしまいました。
こんな夜中にトルコから3回も電話があるなんてただ事ではなさそうだ。。
すっかり目が覚めてしまいました。
翌朝、スマホを見ると、メッセージやメールがいろいろ届いていました。
それらはターキッシュエアラインズからでした。(深夜に電話してこないで)
これまでの経緯
これまでの経緯を簡単に説明します。
まず2020年にジュネーブ行きのチケットがキャンセルとなり、大量のマイルをゲットしました。
しかし、疫病のせいでなかなか海外旅行に行く機会が得られず3年が経過し、その有効期限である2023年末が迫ってきました。
ターキッシュエアラインズのアワードチケットは、ターキッシュエアラインズを利用する方法とスターアライアンスを利用する二つの方法があるようです。
ターキッシュエアラインズを利用する方法は、イスタンブールまで行く必要があるため、ヨーロッパを中心とする旅行にしか使えません。
一方、スターアライアンスのチケットを利用すれば、近場を複数回旅行することができます。だから、そっちを選びました。
しかし、スターアライアンスのチケットは、手数料を支払う画面がバグっていて予約を取ることができません。
そのクレームをターキッシュエアラインズに入れていたところ、深夜2時に電話が3回もかかってきてしまった、という背景です。
ターキッシュエアラインズからの回答によると、もしウェブでうまくいかないならコールセンターでも対応できるからそれを試してみろ、とのことでした。
なるほど。
しかし、ターキッシュエアラインズのコールセンターは日本語は通じないはずです。トルコ語か英語か。もちろん私はトルコ語は話せないので、英語で行くしかありません。
ケンブリッジ英検で鍛えた英語の出番か。
でも怖い。
英語で航空券のチケットやり取りするのやだなぁ。上に書いたことを説明するのも骨が折れるし、うまく伝わらないとめんどくさいしなぁ。
と思って、Webサイトを見ていたら普通に03から始まる日本語コールセンターがあったので、すぐそこに電話しました。
電話をかけて、オペレーターにつなぐ番号をプッシュすると、すぐに男性が出ました。ちゃんと日本語です。
「スターアライアンスのチケットをマイルで予約したいのですが」
「インターネットでも予約できますよ」
「はい、でもインターネットで予約できないので電話しました」
このようなやり取りを通じて、出発日時、行き先、帰りの日時などをできる限りわかりやすく、明確に伝えていき、取りたい便の予約が取れそうな感じになりました。
しかし、予約をとる最終段階で、
「すいません、システム不良で予約することができません。後ほどもう一度電話をかけてもらえませんか?」
でたぁぁ
と思いましたが、ひとまず指示通りにちょっと経ってからかけ直すことにしました。
今まで一つずつ丁寧に情報を伝えた時間は何だったんや、、となりましたが、仕方ありません。
だから電話は嫌なんだよなぁ、、
コールセンターは24時間営業らしいので、夜にまたかけ直しました。
すると今度は女性が出ました。
「スターアライアンスのチケットをマイルで予約したいのですが」
「インターネットでも予約できますよ」
「はい、でもインターネットで予約できないので電話しました」
先ほどと同じように出発日時、行き先、帰りの日時などをできる限りわかりやすく、明確に伝えていき、取りたい便の予約が取れそうな感じになりました。
今回こそうまくいったかな、めんどくさかったけど、予約が取れればいいや。
「申し訳ございません。帰りの便の空きが見つかりません。片道だけ予約しますか?」
「え?お昼はあったんですが、、別の便でもいいので、往復で予約してください」
「申し訳ありません。全て満席で予約できません。」
でたぁぁ
「そ、そうなんですね、、じゃあいいです、、」
ということで、電話で予約を取ることも諦めることにしました。
だから電話は嫌なんだよなぁ、、
どうしようか悩んでいる時に、再び携帯がなります。トルコからです。
本部からまた電話きたぁ、、タイムリーだし、これは取るしかないな。今の状況を伝えてみよう。
ということで意を決して電話をとります。
「ヘロー?」
「ターキッシュエアラインズの先ほど電話をした○○です」
と、さっきの女性でした。
日本からかけてきてもトルコの番号になるのかよくわかりませんが、とにかく前日と同じ番号からでした。
「先ほどの予約の件ですが、片道ずつ予約をすればうまく行くことがわかりました。それでもいいですか?」
「確認ありがとうございます。それでいいです。お願いします。」
「はい、それでは予約の手続きを進めます」
「手数料はどのように支払えばいいのですか」
「お電話で決済の案内にお繋ぎしますので、クレジットカードをご用意ください」
「わかりました」
ということで、オペレーターから支払いのモードに切り替わり、クレジット番号などを入力します。結構めんどくさい作業です。
「すいません、承認されなかったのでもう一回お願いします」
だから電話は嫌なんだよなぁ、、
「(あぁめんどくさい、、)わかりました」
2回目は無事に決済できたようです。では今回はマイルを使うので会員番号を入力してください。
音声アナウンスが切り替わり、会員番号とパスコードを入力します。
これで手続きが全て完了しました。
「ご予約が完了しました。Eチケットをメールでお送りします」
あぁよかったぁぁぁ
でもこれ帰りの便の分もやるのは本当にめんどくさいな。
まぁでも良い。
これで無事にマイルでチケットを取ることができた。大変だったけど、このようなトラブルを一つ一つ乗り越えていくのも旅の醍醐味だ。一つの思い出になったし、色々学ぶこともありました。
Eチケットが無事にメールで届き、内容を確認しました。
そして、私はそれを見て愕然としました。
出発日時がなんとひと月ずれているではありませんか、、
ガビーン
声が少し震えてしまいましたが、私は極めて冷静に対処しました。
「あ、あ、あ、あのぉ、しゅ、出発が10月ではなくて、9月になっているんでしゅけど、、」
「確認します」
ここでめちゃくちゃ待たされました。
本部とやり取りをしながらやっているのか、間が基本的には長かったです。
「申し訳ありません。キャンセル手続きをさせていただきます。手数料とマイルを一旦全て返金しますので、その後もう一度やり直してください。キャンセル料として70ドル必要ですが、これもあとでフィードバックすることで返金されます。よろしいですか?」
こんな辛い想いはもう二度としたくありません。
でもマイルを取り戻さないといけない。。
「はい。。。」
ということで、再びクレジットカードの情報入力後、ターキッシュエアラインズのフィードバック画面からかくかくしかじかで70ドルの返金をお願いする旨を入力。
「ご案内は以上になります。何か他にお力になれることはありますか」
「いや、今はないです」
その直後に無事にマイルは返還され、また振り出しに舞い戻って参りました。
私は今ここにいます。
いかがでしたか。
私一人ではこの絶望感を抱えきれなかったので、このようにアウトプットさせていただきました。書いたらいくぶん気持ちも楽になりました。
結論としては、マイルも無事に戻ってきたし、電話で予約ができそうなこともわかったし、手続きのめんどくささもわかってよかったと思います。
そして、取り乱さず冷静に対処できたのは大きな成果です。
しかし、状況は何も変わらず。
徒労感が半端ではありません。
もう電話予約はやめることにしました。
こうなると、もう一方のターキッシュエアラインズを使う予約の方でいきます。
今持っているマイルではヨーロッパ旅行もちょうどカバーできそうなので、久々のヨーロッパ旅行にでも行こうかな、と思っているところです。
ヨーロッパに行こうとすると20〜30万円はかかりますが、これが手数料4〜7万円だけで済むのでかなりお得です。
イギリスに行ったことないので大英博物館にロゼッタストーンを見にいくのもいいし、フランスのルーブル美術館に行ってハンムラビ法典も見にいきたい。
ギリシャでアクロポリスやイスタンブールのグランバザールも魅力的です。
気を取り直して、また旅行の予定を立て直そうと思います。
最後までお読み頂き誠にありがとうございました。