「1億円の貯め方」の感想文

1億円の貯め方――貯金0円から億り人になった「超」節約生活」というご本を読みましたので、感想文を配信させていただきます。ご査収のほど、よろしくお願いいたします。

ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、絶対仕事辞めるマンさんの1億円を貯める方法についての本です。

1億円をどうやったら貯められるかな、と思っていたところ、ちょうど本書に出会いました。

普段、この手の怪しげな本は読まないのですが、本屋でパラパラ見てみたところ、資産1億円までの道のりが詳細に記されており、大変に面白かったので読んでみることにしました。

会社を早期退職するために試行錯誤しながら、資産を増やし続けていく姿は、どこか自分と重なる部分があるなぁ、と懐かしい気持ちになりました。

いろんな失敗や葛藤や苦渋の決断についても書かれていて、リアルな体験記は資産形成をする上でとても参考になるし、励みになります。I am not aloneみたいな。

絶対仕事辞めるさんは、卓越した節約戦略により、資産を積み上げられたタイプです。

資産運用もされていますが、収入が多くなくても節約によって1億円に到達できることを証明し、世界中の多くの人に勇気と希望を与えています。

とはいえ、果たして本当に1億円も必要なのか、というお話があるのも事実です。

本書の中に以下の「逃げ切りグラフ」が出てきます。絶対仕事辞めるマンさんのXで紹介されていたものを引用させていただきます。

資産7000万円持っている人が年利4%で運用すれば、毎月30万円使っても35年は持つよ、ということが分かるグラフです。

本書には1%〜10%まで紹介されています。

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私はこれをみてハッとしました。

今私の資産は7000万円ちょっとありますが、年利4%で運用できれば、毎月25万円使っても50年以上持つのか、、、と。

もちろんこれまでも7000万円に何%の利回りで、、みたいな計算を何百回もしてきたのですが、このグラフを見て再認識しました。

1億円も必要ないじゃないか。。と。

このように、「1億円の貯め方――貯金0円から億り人になった「超」節約生活」を読んで、1億円も貯める必要がないことに気がつきました。

それでも本当に利回り4%で運用できるかわからないし、この先どうなるか不安だし、とかぼんやりした不安を言い訳にまた資産を増やしたくなるのが人間の性というものです。

絶対仕事辞めるマンさんも当初は35歳で5000万円という目標でしたが、徐々に目標が上方修正されていき、最終的には1億円になった、と言っていました。

私は今ほぼ100%米国株に投資していますが、こんなポートフォリオを組む必要はあるのか?と自問自答する機会を持ててよかったです。

本書には資産形成をする上で、節約が大事であることが書かれています。

しかし、私はそこまで節約をしておらず、これまでも本書に書いてあるようなハイレベルな節約術を駆使したことはありません。

それでも資産形成をする上でこれは間違いないな、と思われることが一つあります。

それは家賃を減らすことです。

実際に、絶対仕事辞めるマンさんも資産形成を始めたばかりの頃は寮に住んでいて家賃がほぼかかっておらず、今でも約28000円のアパートに住んでいるようです。

さまざまな節約術はありますが、それが家賃ほどのインパクトになるものはほとんどないでしょう。

資産を増やすためには、自分が払う家賃を極限まで減らすというのも忘れてはなりません。

家賃をゼロにすることがお金を貯める最適戦略です。

もちろん、家賃自体をゼロにすることは難しいのですが、家賃を下げるいろいろなアプローチが考えられます。

  • 実家に住む
  • 彼氏彼女の家に住む
  • 家に住まない
  • 会社に払ってもらう
  • 激安物件に住む

お金を効率的に貯めるには - 三十八歳の日記

ということで、本書は1億円を貯めたい人だけでなく、自分にとって十分な資産額はどのくらいなのだろう、ということに興味がある方にもおすすめです。