劇団四季の「アナと雪の女王」を6回見たのですが、とても好きなシーンがあります。
アナ雪を最初見たときは、ふーん、こんなものか、くらいの感想だったのですが、前方の良席で見てから、子役の演技や「ありのままで」の大迫力を全身に浴びて、ハマりました。
子役の演技を見ると毎回泣くほどです。自分でもびっくりするのですが、一緒に行ったおじさんも泣いてたので、おじさんに効く魔力があるんだと思います。
それ以外にも個人的にかなり好きなシーンがあり、今回はそのお話です。
この先はネタバレをかなり含むので、気になる方はここで読むのをおやめください。

お付き合い頂き、ありがとうございます。
そのシーンとは、二幕の最初にあるオーケンのヒュッゲです。
幅広い教養を身につけておられる読者の皆さまは、すでにアナ雪を複数回ご覧になっているはずですが、オーケンとは、小屋の番人みたいなキャラですね。
見たことない方は、ぜひ見て欲しいのですが、口癖が「フッフー♪」なんですね。
文字で書くと伝わらないのですが、独特のリズムがあります。
劇団四季のアナ雪では、オーケンは、客席上手側(舞台向かって右側)の入り口から入場し、上手側の通路を歩き、舞台へ上がっていきます。
私が見たアナ雪のほとんどは、このオーケン役を熊川剣一さまが演じておられました。
中国出身の方らしく、元の苗字は熊っぽいので、熊先生とお呼びします。
え?熊?
と思われるかも知れませんが、中国で熊という苗字はかなりあります。私が中国に駐在していたときの同僚や部下にも熊さんがいました。
で、この熊先生のオーケンが大変に素晴らしいのです。しかもかなりのイケメンです。非常帅。
先ほど申し上げた通り、通路を歩くときに、ランダムでターゲットのお客さんを見つめて「男の人〜、フッフー♪」「女の人〜、フッフー♪」みたいな感じで、声をかけながら、歩いていくんですね。
ほんのちょっと参加型みたいな感じでしょうか。
もちろん、いきなり「フッフー♪」と言われてもほとんどの方は困って何も言わないのですが、近くにいる人はドキドキすると思います。
別のオーケンのときはこのような感じではなかったので、熊先生独自の演出なのだと思います。
そして、舞台に上がる直前に、だいたいいつもおじさんだと思うのですが、ターゲットおじさんをしばらく見つめたあと、同じように声をかけると思わせといて、何も言わずにスルーして、舞台へ。
このようなプレーがあります。
これがたまらないんですね。
そして、面白い。
あぁ、私もいつか、そのおじさんになりたい。
そう願いながら、アナ雪を見続けておりました。
そして、ついに先日完璧な通路側の席を取ることができたのです。
これならワンチャンあるかもしれない。
当日ワクワクしながら、熊先生の到来を待ちわびておりました。
第二幕、オーケンの登場
「男の人〜、フッフー♪」
「女の人〜、フッフー♪」
さぁ、くるぞ
そしてついに私のところまでオーケンがやってきます。
くるか、くるか、くるか、くるか、こい、こい、こい
なんとそこで振り返り、私を直視。
照明で周りがパッと明るくなり、目の前に熊先生。
「、、、、、、、、、、」
熊先生と一対一で見つめあう。
そして、しらけた顔をして、そのまま無言で舞台へと向かわれた。
その後、場内の笑い声。
きた、みた、やった
なんと、狙い通り、そのおじさんに私が選ばれたのです。
今でもその瞬間のことを思い出します。
夢が叶った
If you put your mind to it, you can accomplish anything. (何事も為せばなる)
舞台の照明が私にもあたった瞬間、まるで私も舞台に立ったかのような気持ちになりました。
結構楽しい。
まぁよくわからないとは思いますが、わかる人がわかればいいです。
ちなみに、学生が多いと、最後に熊先生が2階席のみなさんに「フッフー♪」したときに、素晴らしい「フッフー!」返しがあって、最高です。
だから、アナ雪は学生がいると、盛り上がっていいなぁ、と私は思います。いろいろなご意見あると思いますが。
「ヒュッゲ」の熊先生の表情、歌、踊りもめちゃくちゃチャーミングで素敵で、中毒性が高く、おすすめです。
アナ雪をおじさん一人で行って大丈夫?と思われるかもしれませんが、同志たちはかなりいるので安心してください。
もし熊先生に指名されたいおじさんは上手(舞台向かって右)の前方の通路側の席を取るとよいでしょう。
ぜひおじさんも「アナと雪の女王」をお楽しみください。
