このブログでも何度かアーティスト宣言をしていますが、この発言はオリジナルなものではなく本で読んで感銘を受けたことばです。
たとえ芸術に従事していなくても、この世に生を受けて、「自分の人生を生き、人生と言うキャンバスに、自分の意志で絵を描こうとしている人」は、職業、性別、年齢、人種に関係なく「誰もがアーティスト」なのだ。
つまり、「自分らしさを追求する人はすべてアーティスト」
この本の著者である四角大輔という人はニュージーランドの原生林で囲まれた湖のほとりで半自給自足の生活を営みながら年の数か月は世界中で移動生活を送っているそうです。
なぜそんなことができるようになったのか。
その秘訣は自分ができることに集中したからだと言っています。
社会人として働くようになるとあれもこれもできなくてはならないと思いがちです。しかし、人間はそんな複数のことをうまくできません。
無理して複数のことをやろうとしてもすべて中途半端に終わってしまう可能性すらあります。
だからこそ自分のできることを見つけて徹底的にそれを磨き上げることが大事。
そこに価値が生まれると説きます。
確かにそうだ。でもそれが何なのか分からないんだ!と言う人もいるかもしれません。
そんな人のために次の方法を提案しています。
「小さい頃からなんとなく気になっていたこと」「昔から心地いいと感じていた状態」といった、自分の内側にひっそりと眠っていた、小さくて、ささいな感覚や感情を、引っ張り出す努力をしてほしいんだ。
別にこれは本当に何でもいいと思います。四角さんはとにかく釣りが大好きでその中でもフライフィッシングを究めようとニュージーランドに移住しました。私も釣りが好きなのでその気持ちはとてもよく分かります。
私はブラックバスのルアーフィッシングを小さいころからやっていました。ブラックバスがいるらしいという野池を友達と一緒に探す冒険のようなものでした。
そもそもブラックバスがいるかいないかも微妙なのですが、自分なりにどうしたら釣れるかを徹底的に考え、ルアーを選び、ポイントを選ぶ。少ないお小遣いを貯めてルアーを買いに行くのも楽しかった。
時間を忘れて没頭し、自分の思い通りに釣れると最高に嬉しく、震えたことを覚えています。
他には長距離走も私のアーティスティックな活動です。自分の目標を達成できるように自らの身体を創る、レースプランを立てる、ギアをそろえる。私にとってレースそのものも一つの芸術作品です。
だからゴールテープを切ることは「完走」だけどそれは一つの作品の「完成」なんだといつも思っています。失敗作も多いですが。。
過去を振り返ったとき、あれをしているときが楽しかったな、とか、時間を忘れて取り組んでいたなというものはありませんか?
多分それがアーティスティックになれる対象です。
この本ではそれがあなた自身のルーツだと言っています。
あなたのルーツに出会えることで、あなたの中に眠っていた“真のアーティスト性”が目を覚ますことになる。
そうなると、誰かに「やりなさい」と言われなくても、自動的に動き続けてくれる「最強モーター」があなたの中で動き始める。
自分の人生を取り戻そうではありませんか。
誰だって今この瞬間にアーティストになれるのですから。
- 作者: 四角大輔
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2018/04/20
- メディア: 文庫
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GW最終日で絶望していたらこの記事をどうぞ