GW後半の初日、朝目覚めるといい天気だったので山に行くことに決めた。
外を見ると木が大きく揺れている。窓を開けると風と雨が力強く舞い込んできた。
いい天気だ。
一般的にいい天気というのは晴れのことを言うのかもしれない。
しかし、昔からいい天気というのは必ずしも晴れではないと思っている。
なぜなら雨の方が良いこともたくさんあるからだ。
例えば、釣りをするときは天気が悪い方が釣れることも多い。高校の部活で辛い練習から逃れることができるから雨がいいこともあった。雨が降ってくれたおかげで心置きなく家で休めるなんてこともあるかもしれない。
何がいいか、何が悪いかなんて、その時によって違う。
GW後半の初日、もし快晴だったら登山客が多い。だから、少しくらい天気が悪い方が登山客が少なくて山を独り占めできる。
蜘蛛の巣が顔にかかる。一番乗りの証。
人のいない山は気持ちがいい。
自分も動物であることを思い出す。鳥のさえずり、土のにおい、雨が葉を打つ。
すべてが身体に染み込んでいく気がする。
時に自然を猛烈に欲する。
衝動的に川が見たくなったり、湖に行きたくなったり、山を走りたくなったりする。ご先祖様から代々受けつがれてきたものだろうか。
自然の中に身を置くとすこぶる調子がいい。
最新の研究によると山を歩くのは脳にも身体にも心にもいいようだ。
特に不整地を歩くことで脳が活性化されるだけでなく、セロトニンというものが分泌されて心を落ち着かせる効果があるらしい。
本当かどうか分からないが、小顔効果もあるという噂だ。
人間は昔から山や草原で生きてきて、その環境に適応する形で進化してきた。
ゆえに、私たちが本来いるべき場所は自然の中である。
自然が少ないところにいると体調が悪くなる。気分が滅入る。
一方、自然の中にいると心が落ち着く、健康になる、小顔になる。
そうなるように進化してきたからだ。
昔から人間がしてきたこと。
山を歩くこと。ここに健康の秘訣がある。
もし最近気分がすっきりしない、身体がだるいと感じていたら、気分転換に近くの山に行ってみてはいかがだろうか。
山の中で大きく深く息をしながら、嗅覚を研ぎ澄まし、耳を澄ませ、身体を自然の中に溶け込ませよう。
不思議なことに力がみなぎってくる。
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