自分の中で一番尖っているところはどこだろうか。
そんなことを香港空港のラウンジでしばらく考えていた。
香港空港には到着した後にもプライオリティパスで利用できるラウンジがある。
バニラエアで香港空港に到着した後、そのチケットとプライオリティパスを見せればOK。別に香港エクスプレスでもなんでもOKだ。
いつもそこで乾いた麺を食べながら身の回りを整理をする。日本で来ていたダウンを袋に詰めてリュックの底に押し込む。
香港のコンセントプラグを充電器に接続し、充電体制を万全に整える。
そして、香港で使うSIMに差し換える。
差し換え、差し替え。差し替。。
え、ない
ない、ない、ない。ピンがないよ。
おいおいおい。何なんだこのとてつもない不安感は。
しばらくスマホとSIMを見つめたまま茫然自失してしまった。
どのくらい時間がたっただろうか。
このままではいかん。
自分の部位で最も尖った部位はどこだろうか。まじめにそんなことを考えてみた。
生き方は十分尖ってるんだけどね。
でもそれではSIMカードを取り出せない。
尖った部位が欲しいのだ。
まぁあるっちゃあるが、あの小さな穴には到底入らない。
どこやねん。
まともな頭の持ち主なら人間にそこまで鋭利な部位がないことにすぐ気付くだろう。
というか、あのスマホのSIMの穴に適合する部位が人にあったらめちゃくちゃ怖いがな。
そのまま映画でれるよ。
まぁいいや、コーラを飲んで冷静になろう。
ピンがないなら、クリップ🖇だ。
中国時代に授かった知恵。クリップはSIMカードの穴にピッタリなのだ。
頭いい人がちゃんと身近なもので開けられるようにしたんだろうね。
あの特殊な専用ピンがなくてもクリップがあればSIMカードを交換できる。
さぁどうやって手に入れるか。果たしてラウンジにあるのか。ないだろうな。
まぁいいや、聞いてみよう。
Do you have a paper clip?
Sure, here you are!
一撃で解決した。
僕の尖った生き方が勝利をもたらしました。
ということで、SIMカード専用ピンがない時はクリップが代用できます。そして、香港空港のラウンジにはクリップがあります。
でも旅に出るときは念のためクリップをいくつか忍ばせておくといいかもしれません。
プライオリティパスとクリップと尖った生き方さえあれば世界は広がるのです。