これまでも定期的にお伝えしてきたオリンピックボランティアの役割がついに決定しました。
関連記事はこちら
こうしてみると、一年以上前から取り組んでいたプロジェクトだったんですね。
やはりボランティアをやるのも簡単ではありません。
ちゃんと指示されたことを守って、予定通りに指定された場所に行くというスキルが必要だからです。
この厳しい選考を通じて、相当数の応募者がふるいにかけられました。
残されたのは厳しい選考を潜り抜けたほんの一握りの精鋭たちのみです。
前にもオリエンテーションや研修の目的を書きました。
目的:以下の能力を有する人材の確保
- ちょっとめんどい手続きがウェブ上で完結できる
- スケジュール調整ができる
- 決められた場所に時間通りに集合できる
- 指示を守ることができる
研修自体はあってもなくてもいいような内容でしたから、まさに研修に行くこと自体が選考だったと言えるでしょう。
そんな前置きはいいからさっさと結論を言え、と言われそうなので、言います。
私の役割は以下の通りです。
【アテンド】
海外要人が快適に日本で生活ができるよう、様々な場所で接遇を行う。
何をするのか。
オフィシャルサイトにある詳細な説明はこれです。
海外要人等が快適に日本で生活できるよう、空港や会場等様々な場所で接遇を行います。また、選手が快適な競技生活を送ることができるよう、外国語でのコミュニケーションサポート等を行います。これら以外にも競技を終えた選手がメディアからインタビューを受ける際に、外国語でのコミュニケーションサポート等も行います。
これは私が3つの希望を出した中の一つでした。
このことから私がそんなにヤバい人間ではないと判断されたことが分かります。
ありがたや。
世間一般から見ると、結構やばいやつに思われてるんですけどね。
僕よりやばいやつは一杯いると思ってますが。
正直に言って、ボランティアに応募するときの内容だけでは役割を決めていないと推測します。
日本政府が保有するデータと照合して決めている部分もあるのではないか。
ちなみに私は以下のスペックで申請しました。
- ボランティア経験なし
- 就学就労無し
- 語学:日本語→母語、英語→中級
- 野球経験:11年以上
- 陸上経験:5~10年
- その他の経験を記入するところで前職について30字
- 希望する活動分野→競技、アテンド、メディアの順で記入
- ボランティアの意気込み 40字
バックグラウンドチェックをすれば、この人は10年間の社会人経験があり、海外へいたこともある、というのは、すぐにわかるし、やっているでしょう。
僕がテロリストの可能性も十分あるわけですからね。
そんな人材を海外要人の接遇に充てるわけにはいきません。
しかし、実際の活動はどんなことをするのでしょうか。
多分大御所の接遇は、それこそ身元の知れた人が完璧にフォローすることになるでしょうから、そんなヘビーな仕事はないと思います。
吃饭了吗?一起去吃饭吧!
とか言っておけばいいんですかね。
前職の仕事は「中国の取引先(海外の要人)を日本に呼んでいい気分にさせる」ことが主な業務でした。
この業務を遂行するために、要人の趣味や好きな食べ物、家族構成、好きなタイプ、日本に来る本当の目的などについて、あらゆる手段を使って事前に把握しなければなりません。
これは実にクリエイティブな仕事です。
例えば、海外の方でも受け入れてくれるお店をリストアップして、料金やサービスの確認、必要があればすぐに予約を入れる体制を整える。どんなサービスやねん。
やってることは、スパイとかインテリジェンスに近いですね。
これがうまく行くと注文が増えて、会社が儲かって、私の評判も上がるという仕組みです。
いいですか、ビジネスの善し悪しはそういう部分で決まるのです。
これを「接遇」というのであれば、十分な経験はありますが、これが今までの社畜時代の記憶をフラッシュバックさせないか心配でなりません。
何かの拍子に過呼吸とかにならないかな。いきなり泣き出したりしないかな。
まぁいいや。
ということでしばらくは研修がないようなので、E-learningでコツコツ英会話を勉強しておこうと思います。
修練の成果をボランティアで発揮する。
これこそミリオネアスタイル。
みんなキャリアアップとかのために英語勉強してるかもしれないけど、僕は違います。
ボランティアとボケ防止のためなのです。
見据えているものが違います。
ということで、また何かわかったら報告しますので楽しみにしていてください。