BOOM証券の口座を保有する意義

私は香港のBOOM証券の口座を保有していますが、一年に一回HSBCからBOOM証券へ送金をしています。

送金の目的は、年間200HKDの口座手数料を支払うためです。

この手数料は、口座から勝手に引き落とされることになっていますが、BOOM証券にはお金を入れていないので、いつもマイナス計上されて、通知がくるようになっています。

いつもそのタイミングでBOOM証券の状況をチェックする目的で送金手続きをしています。

儀式みたいなものですね。

詳細は以下を参照していただきたいですが、簡単な流れはこうです。

  • HSBC→BOOM証券のHSBC口座に送金
  • Ref. No.を控え、BOOM証券のFund Deposit Notificationで通知
  • 少したってから着金を確認

私がBOOM証券の口座を開設した目的は、海外にいても外国株に投資ができるインフラを持っていたかったからです。

HSBCで米国株口座を開く前はBOOM証券で取引していました。

BOOM証券では以下のマーケットの株を取引することができます。

SBIとか楽天じゃだめなの?と思うかもしれませんが、日本の非居住者だと、日本の証券会社で口座を開設することが困難です。

また、取引自体が制限されていることもあります。

だから、日本の非居住者がBOOM証券などで口座開設する意義はあります。

しかし、日本の居住者が海外の証券会社で口座開設する意義はほとんどありません。

なぜなら日本の証券会社ですでに同様のサービスが提供されているからです。

海外口座だとお金が儲かりそうな雰囲気がしますが、一般人に対してはそんな投資商品は提供されていません。

もしかしたらどこかにあるかもしれませんが、それを見極めるファイナンシャルリテラシーも必要です。

さらに、海外口座だと英語が最低限必要になりますし、日本語での情報が限られ、自分で調べて解決しないといけないことも多くなります。

そういうことができない人にはおすすめできません。(BOOM証券は日本語が通じるのでそこはOK)

ではなぜ私がBOOM証券の口座を解約しないのでしょうか?

その理由は、私が海外に移住した時に使えるかもしれないからです。

今は全くその計画はありませんが、一度海外に行った経験がある以上、今後も行く可能性はゼロではありません。

いつか海外留学もしてみたいし、、

実際は、HSBCの米国株口座があれば十分ですが、上記の通り、BOOM証券の取り扱い銘柄の幅広さは魅力的です。

投資したい個別株が見つかるかもしれませんし、HSBCで米国株が取引きできなくなるというリスクもゼロではありません。

年間200HKDという口座維持手数料は安くはありませんが、今後の選択肢を一つ残しておくという目的で口座を維持することに決めました。

あとは海外に資産を置いておけば、非居住者になってから利益確定というオプションが生まれるかもしれないのも一つのメリットですね。

非居住者になってしまえば、その瞬間に海外所得に対する納税義務は消失する。香港やシンガポールでは金融資産の譲渡益や利子・配当所得はもちろん、国(域)外で得た所得に対しても課税されない。

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この点は今後変更される可能性もあるので、引き続き研究を続けていきたいと思います。

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