ソフトバンクグループの株が再び上がった理由

ソフトバンクグループの株価が上がっています。私はソフトバンクグループに投資しているので傍観者ではありません。今回株が上がっている理由は、ドイツテレコムとのセンリャクテキパートナーシップによるものと言われています。

私はソフトバンクグループの株が急騰する度にレポートを配信してきました。

今回の戦略パートナーシップによるメリットは、超ざっくり言うと、手持ちのTモバイル株をドイツテレコム株と交換することで、通信事業が多様化、顧客増につながるよ、ということです。

概要をオフィシャルサイトより引用します。

  • SBGのポートフォリオ企業は、欧州と米国の顧客基盤約2億4000万人へのアクセスが可能
  • SBGはTモバイル株式約4500万株と引き換えに、新たに2億2500万株のドイツテレコム株式を取得。
  • 日本でソフトバンク41%を保有し、欧州ではドイツテレコム4.5%、米国ではTモバイルを3.3%※1保有へと通信事業エクスポージャーを多様化

この戦略的パートナーシップによって欧州と米国の顧客によりアクセスできるようになり、全部合わせて3億人ほどの世界中の顧客にアクセスできるようになります。

これがどのくらいのメリットがあるのか、私にはよくわかりませんが、株価が上がればいいので、結果として良かったです。

また、日経新聞は今回の契約でSBGが資金調達しやすくなると分析しています。

市場が評価するのは投資先企業を通じたドイツテレコムとの事業面での連携だけでない。今回の取引でSBGの投資余力が増すとみているのだ。

ドイツテレコム株を取得すれば、SBGは株式を担保にしたローンなどの資金調達がよりしやすくなる面もある。Tモバイル株はオプションであらかじめ売却できる価格がある程度決まっていたが、ドイツテレコム株は株価が上昇すれば、より多くの投資資金を確保できることになる。

ということでこれが株高に寄与したという説もあります。

しかしながら、いまだにアリババの占める割合は大きいです。

その大きさを見ると今回の件はとてもちっぽけなように見えます。おそらく今回の件がほかのもっと重要な案件につながっているということでしょう。

日経新聞に分かりやすい図があったので転載します。

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ソフトバンクG、独テレコム株取得 Tモバイル対価に: 日本経済新聞 より転載

これはソフトバンクグループの1株当たりNAVで作成しているものと思われます。

  • アリババ:7229円/株(12.38兆円)
  • SBKK:1333円/株(2.28兆円)
  • SVF1:3611円/株(6.18兆円)
  • SVF2:1664円/株(2.85兆円)
  • ラテンアメリカファンド:448円/株(0.76兆円)
  • Tモバイル:1095円/株(1.88兆円)
  • アーム:1588円/株(2.72兆円)
  • SB Northstar:857円/株(1.46兆円)
  • その他:611円株(1兆円)

発行済み株式総数:1713百万株

1株当たりNAV情報 | ソフトバンクグループ株式会社

こうしてみると今回のドイツテレコムの件はどれほどマイナだったかが分かります。

一方で、アリババがメインではあるもののビジョンファンドの比率がかなり上がってきていることもわかりました。

しかもラテンアメリカファンドの存在を知らなかった。。

SB Northstarというのは、アマゾンとかフェイスブックに投資している運用子会社ですね。

こうしてみるとSBGは、とても面白い会社に見えます。追加投資したくなりました。

ということで、これを機にまたソフトバンクグループがどんどん上がってくれたらいいなと思います。