速読英単語(速単)上級編第5版と第4版を比較してみた

速読英単語 上級編 改訂第5版が発売されていたので早速前作と比較してみました。まずはファーストインプレッションをお伝えしますが、結論としては第4版よりとても良くなっているので買いです。

第4版と比べて良いところ

  • 音声はQRコードで無料でアクセスでき、アメリカとイギリス両方ある
  • ほぼ全ての単語にコロケーション(連語)がついている
  • 接頭辞と接尾辞の解説が詳しい
  • 英文+英文解説の別冊がコンパクトで持ち運び便利

最近のZ会の単語帳はイギリス音声もちゃんと収録してくれるのでとても嬉しいです。

英語のリスニング試験では、アメリカ英語だけでなく、イギリス英語の音声も出題されるので、様々な発音に慣れておく必要があります。TOEICもアメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリアなど様々な発音が出題されるので、イギリス音声に慣れておくことはTOEICのリスニング対策にもつながるでしょう。

皆さんが気になっている第5版と第4版の英文の重複についてですが、第4版と同じ英文が使われているものも結構ありました。

しかし、第4版では見出し語が約900語に対し、第5版では約1200語に増えており、オフィシャルサイトによると、約半数の英文を刷新したそうです。(まだ英文の細かい重複については検証できていません)

実際に見てみると、同じ英文でも見出し語になっている単語が全然違うので、全く別の単語帳になっているといっても良いくらいです。

また、収録されている単語のほとんどにコロケーションが記載されているのも第4版との大きな違いです。

例えば、fine「細かい、微妙な」という訳だけはなく、a fine adjustment「微調整」のように複数語からなる使用例も併記してあります。コロケーションを意識することで、その単語の使い方についても学ぶことができます。

その他本書のテーマの一つとして、「未知語の意味を推測する力を鍛える」ことが挙げられています。

具体的には、接頭辞と接尾辞に関する詳しい解説が随所にあり、網羅的に学習することができます。第4版同様全ての英文に単語推測クイズがあり、そのヒントも解説されています。これらの知識は未知語に遭遇したときにとても役に立つはずです。

第5版では、別冊に全英文の白文(下線や太字や赤字などを取り除いた英文)とその解説が掲載されている速読トレーニングブックがあります。

第4版では、例文集が別冊に収録されていましたが、学習した英文が本当に定着しているかを確かめるためには、第5版のように全ての英文を収録した別冊があった方が使いやすいと思います。別冊は薄くて軽いので持ち運びにも便利です。

これは好みにもよりますが、カバーを取った感じも第5版の方(左)が好きです。

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速単のカバーを外して使う人は多いと思いますが、第4版は緑が強過ぎて、上級編を使っていることが一目瞭然になってしまうというデメリットがありました。

もちろんこの緑色が好きな人にはたまらないと思うのですが、第5版のような無難なカラーの方が万人受けする気がします。

いかがでしたか。

これまで多くの単語帳を手に取ってきましたが、速読英単語 上級編 改訂第5版は素晴らしい単語帳に仕上がっています。

難関大学対策や英検準1級対策やIELTSやTOEFLの基礎固めに最適な一冊です。

ぜひみなさんも手に取ってみてください。