村上春樹の本を読んでいたら、彼がどのように早稲田大学の入試を突破したのか書いてあったので紹介します。結論は、とにかく読書です。
村上春樹は文学部に入学したのですが、どのような入試対策をしていたのか気になりました。入試科目は国語、英語、世界史の3科目だったそうです。
国語
僕は本を読むのがとにかく好きだったから、暇さえあれば文学書を読んでいて、その結果として特に勉強はしなくても国語の成績は悪くなかった。
英語
高校時代の初めから自己流で英語のペーパーバックを読み漁っていたので英文を読むこと自体には自信は合ったが、それ以外の細かいノウハウ勉強をすっ飛ばしていたせいで、英語の成績はあまり芳しくなかった。
世界史
社会はなにしろ世界史が得意だった。どうしてかというと、中央公論社から出ていた『世界の歴史』という全集を、僕は中学校に入った頃からそれこそ十回も二十回も繰り返して読んでいたからである。たしか「小説より面白い」というのがこの全集の広告コピーだったと記憶しているが、これは珍しく誇大広告ではなくて、実際に面白く楽しく読める本だった。だからこれを読んでいるうちに世界史についての大抵の事実は自然に覚えてしまって特にそれ以上の勉強をする必要がなかった。
ということで、結論はひたすら読書です。
『世界の歴史』を数十回も繰り返し読んだというのがすごいですね。26冊くらいあるっぽいんですけど。
このことを村上春樹は「好きなことを好きなだけやった」風の勉強と呼んでいて、それで早稲田大学に入れてしまったそうです。
これは万人に通じる再現性のある勉強方法ではないですが、参考にはなると思いました。文系の受験勉強って、結局読書ですよね。
私も世界史の勉強のやり直しをしていますが、『世界の歴史』どころか『ナビゲータ世界史』を一度通読することも大変です。ちなみに今色々な世界史の参考書を読んでいます。
大学入試の参考書はよくできていて結構楽しめます。
色々な文学を読み、洋書を多読し、『世界の歴史』を読む。
これが村上春樹流私大文系攻略法です。自分が嫌にならないやり方で繰り返ししつこくやることが大切だということがわかりました。
言い訳するのではないのけれど、僕には昔から、他人から与えられたものに対してどうしても真剣に取り組めないという困った傾向があって、小学校に入ってから大学を出るまでそれが僕の学業を一貫して阻害してきたようである。はっきり言えば「やりたくないこと、興味のないことは、何があろうとやらない(やれない)」ということである。もっとはっきり言えば要するに「わがままで、身勝手」ということになるかもしれない。その代わりやりたいこと、興味のあることは万難を排して自分のペースでしつこくやる。