先日書きましたが、ソニー銀行の米ドル定期預金1ヶ月ものの満期が来たので、最近話題になっている「円から始める限定金利米ドル定期(6ヶ月)年9%」を試してみました。
この記事では、ソニー銀行の米ドル定期預金はそんなに悪くないことを書きました。
仮に為替手数料が片道5銭で運用できたら実質利回りは年利7%くらいです。
最近では三井住友銀行が米ドル定期預金の利率を0.01%から5.3%にしたことで色々盛り上がっていますが、ソニー銀行の方が手数料と利率の面でずっと良いです。
私はソニー銀行の米ドル預金を使ってきましたが、ツイッターとか見ると、これは損するからやめておいたほうがいいとか、これは今後円高になる予兆だとか、いろいろなことが言われています。
確かに今回の定期預金は、円から預け入れ限定なので、円→ドルにする際に為替手数料が取られます。
大事なことは、この為替手数料がいくらかです。
- 三井住友銀行:片道0.5円
- ソニー銀行:片道0.04円〜0.15円
例えば、1ドル150円の時に、三井住友銀行で円→ドルにすると1ドル150.50円で両替されます。150万円分をドルにすると、9,967ドルになります。
ソニー銀行の15銭を適用すると、150.15円なので9,990ドルになります。為替手数料無料なら10,000ドルになります。
このように、為替手数料が高いと自分の取り分が少なくなるので注意が必要です。
実はFXだともっとこの為替手数料が安いので、利子に相当するスワップポイントがよければFXの方が良い可能性がありますが、ソニー銀行の年利9%には敵わないんじゃないか、というのが私の見立てです。
もちろんデメリットもあります。
- 外貨預金はペイオフ対象外
- 為替差益の確定申告が面倒
ペイオフについては、銀行が倒産することをどこまで恐れるかにもよりますね。
為替差益については正直めんどくさくて、ちゃんと計算して申告しなければなりません。
しかし、サラリーパーソンの方で給与を複数から得ていなければ、20万円までは申告不要です。多くの人はこれに該当するかもしれません。
ソニー銀行では、為替差益がどのくらいか計算してくれるので、自分の計算があっているか、確かめることができます。しかし、それを完全に当てにしてはならないので、自分で計算しましょう。
エクセルでレートと金額をまとめていけばそんなに難しい計算にはならないはずです。
私は今年から100万円を米ドル定期(年利9〜10%)にしてどのくらい儲かるかプロジェクトに着手しました。
多くの人が「陰謀だ」「円高になる」とか言っている中で、着実に利息を再投資してまいりました。
この記事を書いている時点では、元本の100万円が117万円くらいになっています。
1回目(SBI新生銀行)
- 元本:7,568.88ドル(100万円)
- 利子:51.23ドル
- 合計:7,620.11ドル
2回目(SBI新生銀行)
- 元本:7,613.70ドル
- 利子:51.53ドル
- 合計:7,665.23ドル
3回目(SBI新生銀行)
- 元本:7,657.37ドル
- 利子:46.82ドル
- 合計:7,704.19ドル
4回目(SBI新生銀行)
- 元本:7,691.28ドル
- 利子:52.06ドル
- 合計:7,743.34ドル
5回目(ソニー銀行に切り替え)
- 元本:7,735.59ドル
- 利子:45.61ドル
- 合計:7,781.20ドル
6回目(ソニー銀行)
- 元本:7,764.37ドル
- 利子:47.30ドル
- 合計:7,811.67ドル
7回目(ソニー銀行)
- 元本:7,795.67ドル
- 利子:47.49ドル
- 合計:7,843.16ドル
8回目(ソニー銀行)
- 元本:7,835.31ドル
- 利子:280.9ドル(見込み)
- 合計:8,116ドル(見込み)
このように、毎月売買すると為替差益の計算がめんどくさいので、できれば長期で運用したいです。
だから、ソニー銀行の6ヶ月定期は良心的だと思いました。
為替差益については、確定申告が必要になりそうな人で、これが嫌な人はやめておくべきです。
ということで、円から始める定期預金のメリットとデメリットを検討した上でやる分には良いでしょう。
円高になるから、、という心配をしている人もいますが、そう思うなら円預金をしておけば良いと思います。
私は保有資産のほぼ全てを米ドルにする派に所属していて、米ドルが増えるなら良い、という考えの持ち主です。
円高になれば円ベースでの資産は減りますが、この外貨預金を続ける限り米ドルが減ることはありません。
米ドルを確実に増やせる運用方法を今後も調査し、研究を続けていきたいと思います。