私はこう見えて会社員を10年くらいやったことがあるのですが、在籍しているときに持株会をやっていました。
持株会とはお給金の中から一定額を拠出して自分が勤めている会社の株を買うものですが、在籍していた会社は15%の奨励金をつけてくれたので、やらない理由はありませんでした。
上限最大で買って、単元株に到達したら売却して米国株を買う、という持ち株会からのリレー投資を元々検討していましたが、秒速で会社を退職してしまったので、結局単元株まで買うことはできませんでした。
その場合は、市場では売却できないので、色々手続きをしてから売却することになります。
手続きをしている時に、せっかくだし、そのまま持ち続けてもいいかなと思うこともありました。
しかし、持ち株をずっと持ち続けておくのは、別れた彼女の持ち物を家にずっと置いておくようなものだと自分に言い聞かせて、退職した瞬間に売却しました。
会社のことを思い出させるようなものは周りにはおかない。
だって、もう君(会社)とは別れたのだから。
あれから5年、、、
日経平均は36,000円台に到達し、中でも半導体関連株は凄まじい上昇を見せています。
まぁ上がっているとは言ってもたかが知れてるし、、持っていた株も大した金額ではない。
ゆうて数十万円くらいのもんやろ、と余裕をかましてたのですが、まぁちゃんとこの辺でしっかり確認しておきますかと、現実に向き合ってみることにしました。
昔の資料を漁って、未単元株の売却に関する野村證券のお手紙を引っ張り出します。
当時の株価を今と比較すると、確かに株価はかなり上がっているけど、そこまででもなかったので、あぁよかった、安心したわ、となっていたのですが、ふと、あることを思い出しました。
そういえば、株式分割したんだった。
分割したのに当時よりも株が結構上がってる?
それはやばい。
みるみる顔色が悪くなります。
なんと、約100万円で売却した株が、この記事を書いている時点では500万円でした。
ガビーん。
びっくりたまげましたね。すでに5倍になっていたなんて。分割マジックでやばさに気づかなかった。
え、もしかして、、
ということで、持株会の未単元株をそのまま持っていたら400万円分くらいは儲かっていたことが分かり、なんだか清々しい気持ちになりました。
僕の勤めていた会社は素晴らしかったんだ。
と。
私は前から思っていたのですが、株価が上昇するような会社で働いてはいけません。
なぜなら、忙しくて、ストレスが多くて、辛いから。
だから、その会社で働くのではなく、株を買うことを通じてその会社に貢献しよう。
その基本中の基本ができていませんでした。
持ち株、持っておけば良かった。。
と嘆いても後の祭りです。
その100万円はレバレッジNISAに姿を変えたのだ、と思えば、まぁ、うん、、となりますが、このもやもやは一生消えないでしょう。
思わぬところで会社の呪いが降りかかってきてびっくりした次第です。
だから、個別株は嫌なんだ。
ということで、これからも半導体株の上昇を複雑な思いで見守っていきたいと思います。