ロンドンのナショナルギャラリーに行った感想文

先日のイギリス旅行の続編です。今回はナショナルギャラリーに行った感想文をお届けします。

前回は空港からバッキンガム宮殿周辺を散策した模様をお伝えしました。

セントジェームズパークを動物と戯れながら通貨し、高級アメリカンコーヒーとブルーベリーマフィンを食す。

ここからウェストミンスター寺院を目指すとビッグベンが見えてきます。

3月下旬でしたが、気候はほとんど日本を変わらない感じでした。朝は少し冷え込みますが、そこまで着込む必要もありません。

ロンドン特有の天気なのかわかりませんが、晴れてたと思ったら急に曇ったり、天気がコロコロ変わりますね。

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結構このあたりをランニングをしている人もいました。ロンドンもランニングがそこそこ流行っているのか、ランニング趣味の旅行者が観光がてら走っているのか。

贅沢なランニングコースですね。

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ウェストミンスター寺院の入り口です。

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ビッグベンをどの角度から撮ったらかっこいいのかよくわかりませんでした。
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ビッグベンを通過し、ナショナルギャラリーに向かう途中で馬がいました。

この時はなんなのかよくわかりませんでしたが、ホースガーズという近衛騎兵隊の司令部のようです。f:id:wakaiojisan:20240502112023j:image

そして、トラファルガー広場へ到着。

奥に見えるのがナショナルギャラリーです。
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こんな感じでいい感じに賑わっておりました。

なかなか壮観な眺めです。
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今回の旅では美術館の予約など一切せずに行きましたが、それでうまくいくケースといかないケースがあるので注意しましょう。

ナショナルギャラリーは少し並んだ程度でほとんど待ちませんでしたが、大英博物館は予約をした方がベター、フランスのルーブル美術館は予約が必須です。

ランドンの美術館は予約をしないでも大丈夫そうな雰囲気でしたが、海外旅行で美術館に行くときは予約が必要かどうか念の為確認しておくと良いかもしれません。

上の写真の通り、ナショナルギャラリーは入り口から左の方へ並んで行きますが、どうやら並ばずに早く入れるパスがあるっぽい感じでした。時間が惜しい人は調べてみてください。

入場料は無料、寄付は歓迎とのことです。

ちなみに、行った時は気づきませんでしたが、持ち込める荷物の大きさに制限があるようです。

地球の歩き方によると、56×45×25cmまでとのこと。クロークに預ける場合もサイズは同様で£2かかります。

私はユニクロのリュックで空港からそのまま行きましたが、問題なく持ち込めました。ちゃんと預けた方が快適だったなとは思います。

館内ではリュックを前側にかけるよう看板があり、普通に後ろに背負っていると、館内のおじさんに注意されます。スリ防止なのか、なんなのか。

恥ずかしながら私はアートについてほとんど知識がありませんが、最近は友人の影響を受け、少しずつ芸術について学ぶようにしています。

日本の美術館にも足を運ぶようにし、アートに関する書物も少しは読むようにしました。

ナショナルギャラリーといえば、2020年に日本で展示会を行なっており、それに行った思い出があります。

ナショナルギャラリー展で買ったフェルメールのA5ファイルを愛用しているのはお伝えしている通りで、当時日本で出会った作品もいくつか見ることができました。

このファイルの絵はフェルメールの「ヴァージナルの前に座る女」です。

再会できることを楽しみにしていましたが、今回はロンドンのナショナルギャラリーでは見ることができませんでした。

多分どこか海外の展示会に出張していたのでしょう。有名な作品は出張があるので要注意ですね。

私はギャラリー内ではあまり写真は撮らない主義なのですが、記念として数点写真を撮っておきました。

一つはファンアイクの「アルノルフィーニ夫妻の肖像」です。

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これだけ見てもなんか不思議な雰囲気の絵だなと思われるかもしれません。

しかし、その解説を少し読んでみると、この絵の中には着目すべきポイントがたくさんあることを学べます。

参考図書を一つ紹介します。

本書の一つ目に「アルノルフィーニ夫妻の肖像」が紹介されています。

舞台は特にこれといって変わったところのないフランドル風の礼装をした夫妻が、手と手を握り合って立っている。部屋の様子は、特に飾り立てたとも見えぬ質素なものだが、天井から吊り下げられた豪華なシャンデリアや、壁にかけられた凸面鏡、ふたりのあいだの床の上にその一端を覗かせる多彩な敷物などに、この家の主人の趣味と財力とがうかがわれる。しかもそのシャンデリアや敷物や、その他室内の一つ一つの調度品からふたりの人物の衣装にいたるまで、なんと精緻に、見事に書き上げられていることだろうか。

カラー版 名画を見る眼Ⅰ 油彩画誕生からマネまで (岩波新書 新赤版 1976)

こんなにも細かい描写を読み解くのか、、、と素人の私は圧倒されました。

凸面鏡の中の細部の描写をよく見ると、手前側の様子までしっかり描かれており、これにより室内空間の広がりを表現しているとのことです。

確かにすごい細かく書き込まれています。

シャンデリアの一本だけ灯されたろうそくにも意味があるとか、、

このように、この絵の中には多くのシンボルが描かれている、という解説が書いてありました。

こういう謎解きみたいなのは面白いですね。ダビンチコードみたいな

ナショナルギャラリーで有名なその他の作品としては、レンブラント、ダヴィンチ、ターナー、ゴッホあたりでしょうか。

ただ、ゴッホのひまわりは日本で何回か見たことがあるのと、私は天邪鬼なところがあるので、カッコつけて素通りしました。

そんな中、誰の作品かよくわからなかったのですが、この絵に惚れました。f:id:wakaiojisan:20240502111941j:image

美しいですね。

よく見ると、胸元に猫がいます。

あとで調べてみると、トマスゲインズバラの「画家の娘と猫」という作品だそうです。

そんなメジャな作品ではないと思いますが、なぜか引き込まれてしまいました。

こういうのも美術館賞の楽しみですね。

最後に印象に残った作品のポストカードをいくつかお土産に買いました。

ナショナルギャラリーでの美術鑑賞はわからないことがばかりでしたが、良い時間を過ごせました。知識があればもっと楽しめたに違いありません。

これからもっと芸術について学んでみるつもりです。

ということで、空港からずっと歩きっぱなしで疲れたので一旦ナショナルギャラリーを後にし、一休みするためにホテルへと向かったのでした。

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