年代別の資産4000万円以上の割合はどのくらいか(2024年版)

「家計調査年報(貯蓄・負債編)2023年(令和5年)」が発表されており、年代別の貯蓄と負債の状況が分かったのでレポートを配信させていただきます。

このレポートの最新版になります。

その根拠になるレポートはこちらです。

2023年(令和5年)貯蓄・負債の概要より

このグラフによると、貯蓄が4000万円ある世帯は、二人以上の世帯で12.9%、二人以上の世帯のうち勤労者世帯は8.1%ということがわかりました。

ちなみに勤労者の定義は以下の通りです。

 「勤労者世帯」とは,世帯主が会社,官公庁,学校,工場,商店などに勤めている世帯をいう。ただし,世帯主が社長,取締役,理事など会社団体の役員である世帯は「勤労者以外の世帯」とする。

統計局ホームページ/家計調査 用語の解説

元データを頑張って探しました。

詳細なデータはこちら

この統計データの中には年代別のデータもあるので面白いです。(表8-30)

上のグラフと合うか確かめてみたところ、二人以上世帯が5,625,533世帯に対し、4000万円以上保有している世帯数が727,606世帯で12.9%でした。

この数字は上記のグラフの数字と一致したので同じデータということで間違いないでしょう。

各年代別で資産4,000万円以上保有している割合を計算してみたら以下の通りとなりました。

年代別貯蓄4,000万円以上世帯(二人以上世帯)の割合(かっこは昨年の数値)

  • 20歳代:0.67%
  • 30歳代:1.73%(1.53%)
  • 40歳代:5.74%(4.40%)
  • 50歳代:10.53%(11.94%)
  • 60歳代:18.63%(18.11%)
  • 70歳以上:19.10%(17.86%)

この数字はその年代で4000万円以上保有している世帯の割合はどのくらいかを示しています。

一方で、4,000万円以上保有している世帯の中で年代別の割合はどのくらいかについても調べてみました。

  • 20歳代:0.07%
  • 30歳代:1.38%
  • 40歳代:8.02%
  • 50歳代:15.38%
  • 60歳代:27.53%
  • 70歳以上:47.60%

これ合ってますかね。

ということで、30代で貯蓄4,000万円あれば同年代で1.73%くらいに入ることがわかりました。

30代で貯蓄8000万円くらいあったら、0.5%くらいになるのだろうか。

ちなみに5,000万円以上であれば1.4%くらいかもしれないということもわかってきました。

説明します。

詳細は省きますが、今回のデータを細かく見ていくと、30代で3,000万円以上保有する割合が3.5%であることも分かりました。

そうなると、次の仮説が使って5,000万円以上保有する世帯の割合をざっくり推測することができるかもしれません。

上記の記事で提唱した「3,000万円以上の資産保有者のうち60%はアッパーマス層(3000万円から5000万円)仮説」を適用します。

アッパーマス層以上(準富裕層や富裕層など含む)の世帯は合計で1,200万世帯ありますが、そのうちの726.3万世帯がアッパーマス層ということがわかります。

つまり、約60%がアッパーマス層で、残りの40%が準富裕層以上です。

30代で資産が5000万円以上ある人の割合はどのくらいか - 三十八歳の日記

すると、5,000万円以上はずばり1.4%となります。

以上の研究を通じて、30代で3,000万円以上を保有する人がだいたい何%くらいかが少しずつ明らかになってきました。

30代で5000万円以上はもうちょっと少ない気もしますが、いい感じの数字になりました。

  • 3,000万以上:3.5%(New)
  • 4,000万以上:1.7%(New)
  • 5,000万以上:1.4%(New推測)

こんなの調べてどうすんだ、この暇人めが、と思われるかもしれませんが、他の人がどのくらいのお金を持っているのか、気になりませんか。

私は気になります。人間、いや動物だもの。

また、世の中の人がどのくらいの資産を保有しているのかを知っておくと役に立つこともあるでしょう。

この話とちょっと関係あるかどうかわからないのですが、先日知人と話している時こんなことがありました。

「牛くんってどこで買い物すんの?」

「コンビニが多いですけど、電車使った時はだいたい成城石井ですね。東南アジア系のエキゾチックなお弁当美味しいですよね」

「え?成城石井で買い物って貴族やん」

と言われてしまいました。

私は成城石井は中級スーパーだと思っていて、確かにちょっといいものを売っているとは思いますが、お弁当も600〜700円とかで買えるし、そんな貴族って、、、と思いましたが、どうなのでしょうか。

別の例でこんなことがありました。

「牛くんって果物とか食べんの?」

「普段あんま食べないですけど、この時期になると近くの農家でシャインマスカット売ってるんで ランニング帰りによく買って帰りますね」

「え?シャインマスカットって貴族やん」

というように、買い物に関するちょっとした会話でも変な雰囲気を作ってしまう可能性があります。

だから、「成城石井」と「シャインマスカット」はあまり会話で出すのはやめておこう、となりました。

ということで、貯蓄の世代別割合を把握しておくと、このくらいの資産があると大体このくらいのところにいるから、シャインマスカットの話題はやめておこう、と気をつけることができます。

お金が全てではありませんが、お金で解決できることもたくさんあると思います。

例えば、あぁ三連休もあっという間に終わった、明日から仕事やだなぁ、うおえぇぇぇとか思わなくて済むかもしれません。

これからも資産形成とお金に関する研究を続けていきたいと思います。