最後のイゾラド 森の果て 未知の人々

オリンピックやってるかなと思ってNHKつけたらこんな番組やってました。かなり面白かったです。食い入るようにみてしまいました。

ブラジルとペルー国境で見つかった部族名も言語も分からない「隔絶された人々」という意味の「イゾラド」と呼ばれるなぞの先住民族。今回NHKの取材陣がペルー政府と交渉の末、「イゾラド」の撮影に成功していました。

やはりまだ地球上に外界と接触したことのない先住民がいるんですね。かなり数は減っているとのことですが、今回の「イゾラド」は地球上に現存している最後の一団ではないかと言われています。もう2〜3年もしたらいなくなってしまうとさえ言われているそうです。

映像を見てみましたが、まずイゾラドが弓矢を持って川の対岸に登場。こちら側に向かってきて、集落は大パニックに陥ります。集落の人はイゾラドに弓を置くように言うものの、言語も通じないのか威嚇をしたりしていました。これはかなりリアルな映像です。

その後、バナナを送ることで自分たちは敵ではないということを示し、友好関係を築こうと試みました。そしたら弓矢を置いてこちら側に近づいてきます。そのバナナのお礼として、よくわからない木の枝のようなものを渡していました。返礼の証のようです。そしたら、翌日は家族をつれてもっとたくさんの人たちがやってきていました。その数100人を超えており、こちらの集落の数を超えていたようです。これは怖いですよね。その後もバナナを渡して交流を何回かしていましたが、ある時期を境に全く姿を表さなくなってしまいます。

ところが、三週間後100人ものイゾラドが集落を襲います。集落の人々は舟で逃げたそうですが、家畜は全て殺され、家も荒らされ、徹底的に破壊されていました。そしてまたイゾラドは姿を見せなくなってしまいます。それから半年後、青年が弓矢で襲われ殺されてしまいます。放たれた矢は心臓を正確に射抜かれていたとのことです。このときに発見された弓は、姿を表したイゾラドが持っていたものではなく全く異なるもので、別のグループと推定されました。イゾラドの出現が文明側を脅かし始めているのです。

このような事件を通じて、ペルー政府はイゾラドを政府の管理下に置こうと試みます。イゾラド接触のための前線基地が設置され、情報を集め、交流し、文明社会の一員にしてしまおうという試みです。そして、ついにイゾラドの家族と接触に成功します。この番組を見た方なら分かると思いますが、最後の映像は圧巻ですね。見ていない方で、もし今からでも見れるのであれば、ぜひ見てみてください。イゾラドと文明との接触、生映像という感じです。久々にテレビを見て面白いと思いましたね。

しかし、これを見てなぜ私たちが生き残ったのかということを再び考えさせられました。もっと昔々のネアンデルタール人とクロマニヨン人との生存競争もそうですが、やっぱり私たちの遺伝子には何かが組み込まれているのかなと、今の社会を見ていても思うことですが、少し恐ろしい気持ちになりました。