配当を現金で受け取るか、株で受け取るか、それが問題だ

配当を現金で受け取るか、それとも株で受け取るか、このような二つの選択肢があった場合あなたならどうしますか?

え、どういうこと?と思われる方が多いかもしれませんが、英国ADRの一部の銘柄は配当を株で受け取る仕組みを用意しています。これをスクリップ配当(Scrip Dividend)といいます。ちなみに私の保有する銘柄では、HSBCとRoyal Dutch Shellがそれに該当します。

HSBC香港の場合、配当が確定すると、次のようなお知らせが配信されます。これはBPを実験的に保有していたときのものです。

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簡単に言うと、配当をキャッシュで受け取る?株で受け取る?どっちにする?という内容です。それを次のReplyボタンから回答をするという流れです。

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全て株(Scrip)で受け取るか、キャッシュ(USD)か、それとも一部は株で残りはキャッシュで、なんてこともできるみたいです。

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私は今までScrip配当を選択したことがなかったので今回は配当を株で受け取ってみるつもりです。これはもしかすると配当再投資を行う投資家にとって最強の仕組みかもしれません。

Scrip配当の大きなメリットは、購入手数料をかけずに配当金を再投資できることです。保有株数が少ない場合、配当金を再投資するときに手数料負けしがちです。例えば、180ドルの分配金を受け取ったときに、購入手数料18ドルを支払って株を追加購入するのはあまり効率的ではありません。なぜなら配当の10%を手数料で持っていかれることになるからです。

一方、Scrip配当を選べば購入手数料なしで株を積み増せます。だから、実質無料で配当再投資をすることができるのです。そしてこれを繰り返して株を積み増した後、非居住者として売却するというのが最強の出口戦略になると考えています。

しかし、果たしてスクリップ配当は得なのかどうかはまだよくわかっていません。Royal Dutch Shellのホームページを読むと、Scrip配当の仕組みが詳細に説明されていますが、実際にやってみないと勝手がよく分からないからです。例えば、スクリップ配当時の株価とか、端数はどうなるの?とか説明は書いてありますがよくわからんのです。

www.shell.com

ですので、今回も私が実験台となってHSBCとRDSBのスクリップ配当を受け取ってみようと思います。詳細は改めて報告するので楽しみにしていてください。