ラグジュアリーカードの特典で月一回東宝シネマの映画が無料で見られますが、少し使い勝手が悪いです。
その理由は、担当デスクに毎回電話して予約しなければならないからです。
しかも休日や祝日はデスクが対応していないので、平日に前もって行く日時を決めなければなりません。
平日であれば上映開始の20分前まで予約を取れるので便利ですが、多くの人は社畜なので平日はなかなか映画に行けないと思います。
なんでこんな不便なことをするのだろう。私は不思議に思いましたが、少し考えたら理由がわかりました。
なぜならこのカードはラグジュアリーカードだからです。ラグジュアリーな人しか保有できないのです。
だからこのカードの保有者は、社畜であるという想定がされていません。ラグジュアリーは週末は映画館なんかには行かず、平日の空いている時間を狙っていくものです。
あんな人混みの中、いい席も取れない映画館に行く理由はありません。
なるほどな。スッキリ解決しました。
しかし、もう一つややこしい問題があります。
それはオペレーターに映画のタイトルを伝えなければならないことです。
これが地味に恥ずかしいのです。
本当は「プーと大人になった僕」が見たかったのですが、やはり言い出してみると恥ずかしくて小声になってしまいます。
「プーと大人になった僕」
「すいません、もう一度お願いします」
「プーになった僕。。」
「すいません、電話が遠いようです。もう一度お願いします」
「プー、億男でお願いします」
「ポーク男?」
「いえ、億男でお願いします」
分かるだろうか、このもどかしさが。
まぁこの羞恥心も楽しんでしまうのがラグジュアリーな証なのだろうけど、僕にはまだ早すぎました。
あと映画のタイトルが難しいときも注意が必要です。
「日日是好日」
中国語なら読めますが、日本語だとどう発音したらよいか分かりません。
「樹木希林の最新映画、ほらあれ、何だっけな、日々?あぁど忘れしちゃったなー」
という演技をしなければなりません。
あと映画のタイトルがめちゃくちゃ長い時も大変です。
「音量を上げろタコ! なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!! 」
これはほぼ暴言でしょう。
なんの罪もないオペレーターにこのタイトルを伝えるだけで心が痛いです。
しかも、オペレーターも何回か復唱しなければいけないので大変です。
「音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!の14時上映があります」
「予約内容を復唱します。音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!14時上映、J-19の席をお取りしました」
じゅげむばりの落語感でちょっと面白いけど、オペレーターも大変です。
まぁここまではまだよしとしましょう。
本当に口にしたくないタイトルの映画とかあったらどうするのでしょう。
例えばですよ。こんな小説が映画化されたらやばくないですか。社会問題になりますよ。
「夫のちんぽが入らない 」
どうやらドラマ化されるみたいですが、こんなタイトルをオペレーターに伝える勇気は今の僕にはありません。プーさんでも心折れたくらいですから。
でもわざと聞こえないふりして何回も言わせようとする悪いやつも現れそうです。
このようにラグジュアリーカードは月一回無料で映画を観れるのはいいのですが、毎回オペレーターを通して予約しなければいけないのはちょっとあれです。
まぁでも徐々になれてくるのかな。
これからは平日にも映画を観れるようになるでしょうから。