別府大分毎日マラソンを走ってきました。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、このレースは東京2020オリンピックの日本代表の選考競技会になっています。
厳密に言うと、日本代表を決めるレースであるマラソングランドチャンピオンシップ(通称MGC)への出場権が得られるレースです。
男子マラソンは下記がその選考レースになっています。
- 福岡国際マラソン
- 東京マラソン
- びわ湖毎日マラソン
- 別府大分毎日マラソン
- 北海道マラソン
そんなレースに参加したわけです。牛なのにね。
ちゃんと指定された記録を出せば、僕だって東京オリンピックへの挑戦権が得られると思うとわくわくします。100%無理だけど。
「東京オリンピックのキャスト(ボランティアのこと)申し込んだけど辞退しないとな、なぜなら選手になっちゃったから」
こんなこと言ってみたいものですね。まぁでもそういう舞台に立てるだけで光栄だと思ってレースに出ています。
さすがに国籍変えてもオリンピックの選手になるのは無理そうなので、僕はボランティアとして東京オリンピックに関わることに決めました。
さて、つい先日マラソンを3時間以内で走ってみたいって言っちゃったので、どんどんこれからもレースに参戦していきます。
結果から言うと、今回はサブスリーはできませんでした。
当日の天気予報によると、気温は17度位まで上がって雨が降る予報でしたが、結局気温はそこまで上がらず雨もほとんど降らなかったので、コンディションは良かったです。
でもマラソンはそんなに簡単なものではありません。天気がいいからといってサブスリーできるようなものじゃないんです。
ちゃんと適切なトレーニングを一定期間続けないと辿りつけない領域です。金栗四三だって小さいころからずっと走っていたから、あそこまで速くなったのでしょう。
マラソンはとても奥深い競技です。まさに人生の縮図とでも申しましょうか。
マラソンで結果を出すためには2つの資質が求められます。
- 自分の力量をわきまえること。
- 自分に合ったペースをきっちり守り続けること。
これができないと本当に痛い目に遭います。というかこれができたら人生結構うまく行くと思います。
人間は愚かだから頭で分かっていてもこれができないんですね。特に男性の方が失敗しやすいです。
大体自分の力を過信して、想定したペースを上回る勢いで暴走し、そして撃沈する。
マラソンは長いのです。
走っていると調子が出てきてペースを上げたくなる。でもそこで上げるとオーバーペースになるのに、同じミスを何回も繰り返してしまうのです。
これは長期投資にも当てはまります。
短期的に見るとたまたまうまくいって、あ、投資の才能あるかも?と勘違いして暴走して、終了するパターンです。
これもマラソンと一緒で長期的視野が求められます。
今の自分の状況と照らし合わせてどのくらいのリスクなら取れそうか。どのくらいの金額をリスク資産に投じることができるか。
こういうことをあらかじめ考えて、粛々と実行できる能力が求められます。
もちろん、最初はペース配分が分かりませんから、練習しながら自分の最適なペース把握しなければなりません。あ、これはちょっと速すぎだから緩めよう、いや、もう少しいけそうだ、という具合です。
マラソンも投資も実戦の中で初めて分かることがたくさんあります。
例えばマラソンのレースで30㎞以降にペースダウンしてしまったなら、それはペースが速すぎたのか、それともエネルギーが足りなくなったのか、または暑かったから脱水になったのか、考えられる原因はたくさんあります。
それらを一つ一つ検証しながら次につなげていくことが大事です。だから、たとえ失敗したレースでも学ぶことは山ほどあるのです。
投資も同じですね。
右肩上がりの相場で調子に乗っていたけど、年末の下落で狼狽売りをしてしまった。それで投資を断念するのではなく、じゃあもう少し少ない金額で始めてみようとか、積立投資をコツコツやろうとか、SPXLの毎日積立をしてみようとか、いろいろやり方はあると思います。
失敗は成功のもととよく言いますね。エジソンも失敗のことを「うまく行かない方法をまた一つ発見した」的なことを言っています。
マラソンは人生のようなものだとよく喩えられます。
いい時もあれば悪い時もある。
疲れたら少しペースを落としたらいい。リタイアしてまたやり直したっていい。最初から最後まで一定のペースで走り続けることの方が難しいのです。
ポイントはゆっくりでも止まりさえしなければ、結構いいタイムが出るということです。これはマラソンよりもっと長いウルトラマラソンだとより顕著になっていきます。
もっともっと長い人生なら?
どうしたら今の自分の実力を最大限発揮できるのか?
それはもしかすると少しペースを落としてみることかもしれません。