フルタイムの仕事が嫌な理由

僕はフルタイムの仕事が好きではありません。もちろん、フルタイムのメリットはたくさんありますが、それでもフルタイムの仕事をしたくない理由があります。

まずフルタイムの仕事は始めるのも、辞めるのも想像以上にパワーを消費するからです。

まず履歴書を書いて、面接をして、帰って、また面接をして、待つ。それを受ける会社分。

想像するだけでこの世の終わりのような気分になります。

履歴書を書く時点で普通の人なら心が折れるはずです。

私の心は粉末になりました。

しかもこれ手で書く意味あるのでしょうか?

これで志望者をふるいにかける狙いでもあるのでしょうか?

既にフォーマットを送信済みなのに、それをまた手で書かせる意味が分かりません。

そんな意味のないことをさせる会社で働くのは嫌です。

まぁ、でも、わかりますけどね。

会社に入るとこういう意味のない仕事もたくさんあるし、言われたことはやらないといけないんだよ、というメッセージなんですよね。

そこまで読み取れる志望者がどれだけいることか。みんな分からないだろうな。

そして、辞めるときも大変です。

まず直属の上司に辞めると伝えると、理由は何?他の部署とか別の仕事じゃだめ?的なことを言われます。

そして少し時間をおいてまた面談。こんな選択肢もあるよ?と言われます。

確かに引き留めてくれたり、いろんな選択肢を与えてくれるのはとてもありがたいことです。

しかし、既に上司に辞めると伝えている時点で本人の気持ちは固まっているはずです。

だからできるだけ早く解放して欲しいというのが辞めたい人の本音だと思います。

「食堂のポジションに空きが出たけどどう?」

「それいいですね、やっぱり辞めるのやめます」

とかなりますか?ふつうはならないと思います。

そして、直属上司関門を無事突破すると、もう一段階上の上司関門が待ち構えています。

辞めるときも二次、三次面接があるとは驚きです。

上司と面談をして、さらに上の上司とか、あれそんなに上司いましたっけ?とパニックに陥り、さらに人事とかと面談が始まっちゃったりして、もはやこれは罰ゲームですか?となります。

このようにとにかく辞めるまでのステップが多すぎるし、いろんな人にいろんな話をしなくちゃいけないので大変です。

お互い時間がもったいない。もったいないおばけが出てきますよ。

話好きならいいかもしれませんが、僕が会社を辞める3つの理由をこれ以上語りたくはありませんし、その必要もありません。

だからまたフルタイムの仕事に就けと言われると顔面蒼白になります。

古田と言われてもドキッとします。

一回入ると抜け出すのがめんどくさい。やめるのがめんどくさいからやめない。

これがサラリーパーソンに仕掛けられた罠だとわかりました。

二つ目の理由は、拘束時間がとにかく長いことです。

少なくとも9時~18時くらいまでは会社にいなければなりません。どんなに仕事を効率化して、その日の仕事が30秒で終わってしまったとしても会社にいなければなりません。

帰って、寝て、起きて、会社行って、帰って、寝て、起きて、会社

このループが嫌や。

あれ、自分、もしかして、今までよく分かってなかったんですけど、奴隷でしたっけ?という気分になります。

もちろん、営業など比較的自由度の高い仕事なら好きなように調整できるかもしれません。

しかし、それでも拘束時間はありますから、その時間中は上司からの指示に従う必要があります。

なんかこの不自由な感じが性に合いませんでした。

これからあと数十年も貴重な昼間が会社に奪われてしまうのはいかがなものでしょうか。日々鏡に映る自分によく問いかけたものです。

「行不行?」

「当然不行」

やはり何よりも大事なものは自分の時間です。

もしその使い方に納得がいっていないのであれば、一度使いたいように使ってみるがよい。

そう鏡に映る自分に言われたような気がして、今に至ります。

率直に言って、もうちょっとシンプルにしてほしいです。

始めるのも、辞めるのももう少し簡単な方法はないでしょうか。

少なくとも私が勤めてきた会社は、入る時も辞めるときもかなりのパワーを消費しました。

そして意識のある時間の9割位が何かしらの形で仕事に侵食されていきました。

もちろんフルタイムの仕事はメリットもあります。表面的な信用を得ることができますし、仕事をしなくてもお金がもらえるのは大きなメリットです。

でもデメリットもたくさんあります。

我が自由と引き換えにそれらを手に入れる価値があるかどうか。

大事なことは、自分にとってのメリットとデメリットを天秤にかけて、よさそうな方を選ぶことです。

若いうちならまだなんでもできます。

10年もサラリーマンやったんだから、10年はサラリーマンをやらないというのも全然ありでしょう。

それを比べてみよう。

というわけで実験を続けてまいります。