ここにきてコロナウィルスの感染者数が増えてきているようですが、正直どのレベルの流行なのかいまいちピンときません。
東京都で472人の感染者が報告されました。とニュースになります。
やばいよ、やばいよ、って言ってるけど、それってどのくらいやばいの?となりませんか。
風邪とかインフルエンザのピーク時はどのくらいなの?と思いませんか。
インフルエンザなどと比較してみると、今の状況はどうなのか、わかってくるかもしれません。
そこで、インフルエンザ流行時の感染者数を調べてみました。
ピークの感染者数がどの位か分かれば、感染症が流行しているときの感染者ってこの位なのね、というのが大体分かると思ったからです。
これまでインフルエンザの流行状況なんて一回も調べたことはありませんでしたが、東京都はインフルエンザ情報というのを毎週配信していることが分かりました。
みなさんはご存知でしたか?
昨年がインフルエンザが結構流行していたようなので、ピーク時の感染者がどの位なのか調べてみました。
第4週(1月21日~1月27日)
【東 京 都 】インフルエンザ定 点 * からの患者 報 告 数 は 26,635 人 、 定 点 当 た り64.18人 で、感 染 症 法 による現 在 のサーベイランスが始 まった1999年 4 月以来、最 高 値 となりました(図 1)
ということで、一週間の患者報告数は、東京だけで26,635人ということが分かりました。全国では283,388人だそうです。これが過去最高っぽいです。
これは一週間の感染者数なので、東京の感染者数を日割りにすると、3,805人/日になります。また、これは定点と呼ばれる指定された医療機関での数字です。
もちろん、条件は違いますし、コロナウィルスの場合、PCR検査などのキャパシティである程度感染者が制限されて報告されているでしょう。
しかし、これで大体の目安が分かります。
そうするとこのニュースの見え方も少し変わります。
新型コロナウイルスの感染者数は東京都などの首都圏や大阪府、それに福岡県など都市部で増えていますが、全国的に感染は拡大傾向となっていて、1日までの直近1週間の感染者数を人口10万当たりでNHKがまとめたところ、
▽沖縄県が18.38人と最も多く、次いで
▽東京都が15.72人
▽福岡県が13.83人
▽大阪府が13.68人
▽愛知県が12.80人
▽宮崎県が9.51人
▽熊本県が8.98人などとなっています。
このニュースを見ても、やばそうなのは伝わってくるんですが、どのくらいやばいのかが分かりません。
東京都が15.72人と言われて、なるほどね、となりますか?
今なら分かります。
東京都の人口は約1,400万人(「東京都の人口(推計)」の概要)なので、1週間の感染者数を140で割れば人口10万人あたりの感染者数が分かります。
合ってますか?
計算してみましょう。
インフルエンザの一週間のピーク数は、26,635人だったので、これを140で割ると、190.25になります。先ほどのニュースをもう一度見てみます。
直近1週間の感染者数を人口10万当たりでNHKがまとめたところ、
▽沖縄県が18.38人と最も多く、次いで
▽東京都が15.72人
▽福岡県が13.83人
▽大阪府が13.68人
▽愛知県が12.80人
▽宮崎県が9.51人
▽熊本県が8.98人などとなっています。(ちなみに、インフルエンザのピーク時は大体190人です。)
と書いてくれると、分かりやすいです。
どのくらい参考になるデータか分かりませんが、比較対象があった方が理解しやすいのは間違いありません。
インターネットで新しい情報は手に入りますが、それが他の例と比較してどうなのかまで書いてあることは多くないです。
情報をより正確に理解するためには、自分の頭で考えてみたり、調べてみたりすることが大切だと思いました。