私はちょっと前にサラリーマンをしていたことがあるのですが、その時によく「見える化」という言葉を耳にしました。私はこの言葉が嫌いでした。
なぜ嫌いかなのか、説明するのは難しいのですが、思い当たりそうなことを書いてみます。
多分会社とかでこの言葉を聞きすぎてしまったのと、ダサいのが原因だと思います。
「見える化」本来の意味が「モザイクを取ること」だったら、もう少し「見える化」に友好的な態度を取れたはずです。
そもそも「見える化」って何?という方もいると思うので、「見える化」の意味を確認してみましょう。
見える化(みえるか)とは、企業や組織における財務、業務、戦略などの活動実態を具体化し、客観的に捉えられるようにすることである[1]。
企業活動の分野以外でも、「見える化」という表現が用いられることがある[2][3]。
「見える化」はトヨタの造語であり、本来は「可視化」というべきである。(「見える化」という表現は使わず、「可視化」と言い換えられることもある[4]。)
一方で、「見える化」と「可視化」は違う意味だという説明もあります。
同じような意味で使われることの多い「見える化」と「可視化」は、重要な点で違う意味を持っています。顧客ニーズや従業員のやる気、スキルなど実際に目に見えないものを目に見える状態にするのが「可視化」です。「見える化」も「可視化」も見えないものが見えるようになっている点では同じです。しかし、「見える化」は「可視化」に加えて見たいと思わないときでも強制的に見えるようになっており、また改善のためのフィードバックやアクションを起こせるようになっている点で「可視化」と異なります。
なるほど、「見える化」は、意識せずとも目に入るようにすることを意味するようです。その点で「可視化」とは異なるようです。
しかし、「見える化」という言葉を発する人たちが、このことを理解しているかは不明です。
私が「見える化」が気持ち悪いと思っていた理由の一つは、「可視化」じゃだめなのか?という点でした。
「見える化」って明らかにちょっとださいし、文法的にも変な感じしませんか。
例えば、製品のサンプルを作った時に「触れる化」しました。とか言うのでしょうか。
でもなんかすごい魅力的な気がするけど。
議事録のことを「読める化」とか言うのでしょうか。
「おい、牛、昨日の会議『読める化』したのか?」
「すいません、まだです、すぐ『読める化』します!」
「見える化」推奨派からすれば、「可視化」とはちょっと違うニュアンスが含まれているから「見える化」を使わないとだめなんです。と理解しました。
そう言われたら、ださいけど、一歩譲ってしょうがないな、位にはなります。
もう一つ嫌なのは「見える化」と言っとけば仕事してるっぽく見える、と思っている人がたくさんいそうなことです。(個人の感想です)
とりあえずプレゼン資料に「見える化」入れとこう。なんか流行ってるし、、みたいな感じの人たち多いと思うんですよね。(個人の感想です)
だから、あまりにも「見える化」が流行りすぎてしまって、天邪鬼な私はそういうのが気に入りません。
同じような気持ちの人はいると思います。多分。
だから、「見える化」しましたと言われても、「いや全然見えない」と心の中で思ってしまいます。
逆に会社で本当の意味での「見える化」をしない方がいい、会社辞めたくなるから。。と。
そう思うのは理由があります。
今思い返せば、私は会社員時代徹底的に「見える化」していたからです。
- 給料を会社の拘束時間で割って時給を「見える化」
- 資産運用を利回り毎にシミュレーションしてリタイア時期の「見える化」
それらのデータをデスクトップに置いていたのでまさに「見える化」でした。
嫌いなくせにめちゃくちゃ「見える化」しちゃってました。
しかも効果は絶大です。
自分の収入や資産を「見える化」をすることで、自分のライフスタイルをカイゼンできたからです。
会社員が「見える化」すべきなのは、業務ではなく、自分の収入や資産状況です。
そこまでたどり着けば、何が問題であるかすぐにわかるでしょう。