私の人生を変えた一冊の本

「人生を変えた一冊を紹介してください」と言われたら、迷わずこの本を紹介します。

英単語帳のターゲット1900です。

え、ちょっと想定していたのと違うんだけど、、と思うかもしれませんが、私はこの単語帳によって人生が変わりました。

なぜなら、ターゲット1900によって外国語を学ぶ楽しさを知ったからです。

そして、大学で外国語を学び、

海外での仕事にもつながり、

このブログも誕生しました。

ところで皆さんはターゲット1900をご存知ですか。

私は左から二番目の2訂版を使っていました。

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ターゲットのひみつ より転載

約20年前から3訂版から装丁が犬へと変わりました。

ちょうど一年後輩から変わったと記憶しています。

なぜ犬なのかという説については3つあります。

【説① 犬には「標的」(=「ターゲット」)を忠実に追いかけるイメージがあるから】

【説② 好きな動物として、犬の人気が高かったから】

【説③ ペーパークラフトに向いているから】

ターゲットのひみつ より引用

ターゲットのひみつを知りたい方はこちらをどうぞ

話を元に戻します。

私が英語を学ぶのを楽しいと思ったのは、高校二年生の時でした。

当時は野球部で部活も忙しく、成績はよくも悪くもない中間位でした。

野球部には赤点を取る生徒が多いので、中には馬鹿にしてくる連中もいて、私はこのことが許せませんでした。

お前、このフィジカルトレーニングやってみろよ、、

と心の中では思っていたものの、そういう連中を懲らしめるのは、実力でねじ伏せるのが一番です。

僕は馬鹿なのではない、ただやっていないだけだ。

やれば貴様を一撃で倒せる。

そこで、毎回定期試験で開催される全学年共通の単語テストに目を付けました。

ランキングが張り出されるからです。

これで私がトップに君臨すれば、やつらも黙るに違いない。

そこで、ターゲット1900を通学時に勉強し始めました。

当時はCDは別売りでアプリも存在するわけがないので、先生にCDを借りてMDに録音したのを覚えています。(MD懐かしいね)

こうして短期集中でターゲット1900を全て暗記した結果、高2の終わりについに校内で1位になることができました。

任務完了。

野球部を馬鹿にした連中をこれで馬鹿にできる。

おい、お前、勉強する時間たっぷりあるのにたったそれしか単語知らんのか?

あ?

と単語マウントを取り散らかすことができたのは痛快でした。

そのときの私は英語ができるようになりたい、というよりも、ただ単に馬鹿にした連中を見返したかった。

そのモチベーションが私を単語学習へと駆り立てたのです。

英語が面白いと思うようになったのはその後です。

今まで全く歯が立たなかった記述式の英語模試が完全にa whole new worldになりました。

分からない単語は一つもないし、和訳もすらすらできる。

こんな素晴らしい物語が自力で読める、a fantastic point of view!

私は興奮しました。

もっと英語を勉強すれば、もっと世界が広がる。

いや、英語だけではなく他の言語も勉強しよう。そうすればもっと多くの本を読めるし、多くの人と話せる。

うおぉぉぉ。となりました。

ということで、大学で英語を専攻し、中国語も学びました。

それにより、会社では中国に駐在する機会を得て、素晴らしい友人にも出会えました。

そして、会社での各種鍛錬を通じて、このブログが産声を上げたのです。

つまり、この世にターゲット1900が存在していなかったら、このブログも存在していなかった。

みなさんも私に出会えていなかった。

どうですか。

ターゲット1900は、私の人生を変えただけではなく、皆さんの人生を変えた1冊にもなったということです。

私は折に触れこのターゲット1900を引っ張り出し、当時を思い返します。

あの頃の純粋な衝動を忘れてはいないだろうか。

たった一つの単語帳でさえ、人の人生を変える。

本との出会いをこれからも大切にしたいと思いました。