朝の日課で日経新聞を眺めていたら前日の株が大きく下げたという記事がありました。NYダウが9か月ぶりの下げ幅だった、つまり今年最大の下げ幅だったという内容ですが、心配には及びません。
19日の米株式市場でダウ工業株30種平均は大幅続落し、先週末比725ドル(2.09%)安の3万3962ドルで引けた。下落幅は約9カ月ぶりの大きさ。新型コロナウイルスの感染が再び拡大していることへの警戒から売りが強まった。景気回復の勢いが今後鈍るとの懸念も広がっており、米長期金利は大きく低下した。
下落幅が9か月ぶりだっただけで、下落率はたいしたことないからです。
ダウがこれまで上がりすぎてしまっていたから下落幅がその分大きくなってしまったということです。
私はコロナショック時から「今年最大の下落」シリーズを執筆しています。
特にレバレッジの下落率と下落幅を記録しているのですが、それによると今年最大の下落は2月でした。
2021年2月25日
- SPXL:-7.19%(-5.19ドル)
- TECL:-10.42%(-4.60ドル)
- SOXL:-17.21%(-7.53ドル)
今回の下落はこんな感じです。
2021年7月19日
- SPXL:-4.33%(-4.71ドル)
- TECL:‐4.02%(‐2.35ドル)
- SOXL:+0.22%(-0.08ドル)
微風。
何なら半導体のSOXLは上がっちゃってます。
参考資料として昨年の一番やばいやつはこれ。
- VTI:-11.38%(-15.47USD)
- SPXL:-33.87%(-11.53USD)
- TECL:-36.16%(-5.68USD)
- SOXL:-38.59%(-3.34USD)
ただし、注意してもらいたいのは、このクラスの下落が4回立て続けに来たので下落幅のインパクトはかなり小さくなっていました。
これが今きたらどうなっているかシミュレーションしてみました。
- VTI:-11.38%(-24.94USD)
- SPXL:-33.87%(-35.24USD)
- TECL:-36.16%(-20.28USD)
- SOXL:-38.59%(-14.22USD)
あかん。
いくら失うのか。
- VTI:-24,940USD
- SPXL:-14,061USD
- TECL:-8,315USD
- SOXL:-5,119USD
- 合計:-52,435USD
あかん、あかん、あかん。
ざっくり580万円位を1日で失うことを覚悟しておかなければいけません。
やらなきゃよかった。
さらにこれに円高も来そうなので、もっと大変なことになるでしょう。
よろしいですね。
今回の記事から得た教訓は、株価が上がったら下落幅も大きくなるということです。
良くも悪くも。
過去と同じ下落率だったとしてもタイミングによっては、とてつもない攻撃力になって襲い掛かってきます。
だから、成功した投資家は常に初心者なのです。
私たち投資家は常に初心者であることを忘れてはなりません。
なぜなら、資産運用がうまくいけばいくほど、過去最大の資産を運用することになるからです。
言い換えれば、資産が最高値を更新する度に初めての経験をしています。
だから、過去のコロナショックを耐えることができたからといって、今回も耐えることができるとは限りません。
なぜなら運用している規模が違うからです。
ということで、過去最大級の下落に今襲われたらどのくらいのお金が吹き飛ぶのか計算してみるのも悪くないでしょう。