ケンブリッジ英検のProficiency(CPE)を受験してきたのでレポートを配信いたします。ご査収の程よろしくお願い申し上げます。
前回の感想と結果
Overall Score 179点 CEFR Level:Not Reported(測定不能)
- Reading:162点 測定不能
- Use of English:173点 測定不能
- Writing:203点 Grade C (C2)
- Listening:187点 Level C1
- Speaking:180点 Level C1
今回もリーディングとリスニングがヤバそうで、ライティングは二作目が途中で終了、スピーキングはいつもより若干多く話せたかな?という印象です。
スケジュール
- 9:00~10:30 Reading and Use of English
- 10:45~12:15 Writing
- 12:15~12:55 Lunch
- 12:55~13:35 Listening
- 14:00~16:00 Speaking
前月に受けたAvanced(CAE)と同じ時間割でした。途中のランチブレイクが短いですが、スピーキングの待ち時間で十分余裕があるので、そこでランチを取るのがよいかもしれません。
スピーキングは番号順で呼び出され、欠席者がいるとその分前倒しになります。番号順に数えていくと、どなたがパートナーになるのかが分かります。
私はいつも集合時間ぎりぎりに会場についています。大体10分前位で着くと、アンケートみたいなのを書かされて、問題用紙と解答用紙が配布されます。
試験監督は日本人とネイティブが1名ずついて、注意事項はネイティブの方が読み上げられますが、重要な補足は日本人の方が日本語で行っていました。
とにかくネイティブの方がデカかったのが印象的です。CAEの時と同じ方でした。
それでは今回の試験を振り返ります。
結論から言うとまだまだ力不足ではあることには間違いないのですが、少しずつできるようになったところが出てきたかな、という印象です。
Reading&Use of English
最初のリーディングテストでは、リーディングとUse of Englishが一緒になっています。
Reading
- Part1:8点
- Part5:12点
- Part6:14点
- Part7:10点
- 44点満点
UoE
- Part2:8点
- Part3:8点
- Part4:12点
- 28点満点
Part4, 5, 6が各2点でPart4のみ部分点1点があり、それ以外は1問1点です。
まずこの配点を知っておくことが大切です。
私の時間配分は、前半のPart1~4を20分で終わらせて残りの読解Part5~7で70分の計画でした。
しかし、本番は練習以上に時間をかけてしまい(ありがち)、ざっくり30分近くかけてしまいました。
よって、後半の読解を60分、各20分位で割り振ることにしました。
読解は、Part5→Part7→Part6の順番で解きます。
なぜならPart5とPart7は、まだ自分の力でもなんとか得点できる(可能性がある)パートだからです。
一方、Part6の文整序は当たる時はそこそこ当たるけど、全滅のリスクを秘めている悪魔のパートなので、ここでハマって順番通りに解くとPart7にも壊滅的影響を及ぼします。
前回リーディングが測定不能になった理由は、Part6に時間をかけ過ぎたのに全滅し、Part7の時間もなくてほぼ全滅したからだと思われます。
このことから、Part5とPart7を先にできる限り早くやった後、残り時間をPart6に振るという作戦が合理的だと考えました。
時間をかけて破滅するくらいなら時間をかけずに破滅した方がマシです。
とはいえ、どの問題も激ムズで巧妙な罠が仕掛けられていますから、慎重に読み進めないと、できた気がしたのに1問しか正解していなかった。。ということが普通に起こり得ます。
この選択肢、罠ではないのか?
と常に自分に言い聞かせ問題を解いていく必要があるので、まぁとても楽しいです。
リーディングパートは、最初のPart1も含まれていることを忘れてはいけません。このパートでは、語彙、コロケーション、句動詞、イディオムが問われます。
英検1級のように語彙単発勝負ではなく、その前後の語彙たちと最も相性が良い単語を選ぶ問題となっています。
したがって、イディオムとかコロケーションの知識が不可欠になってきます。
単語自体はどれも知っているし似たような意味なんだけど、excitementにぴったりフィットするのはどれか、、?
こうなると句動詞やコロケーションの本で勉強するのはもちろんのこと、どれだけたくさん英語に触れられているかが大事になってくると推測できます。
要はネイティブのように、最終的にはこれまで読んできた英文を基に雰囲気で決めていく、みたいな形になっていくのではないでしょうか。要はフィーリングです。
CPE攻略の秘訣は、英文をたくさん読むこと。
という身も蓋もない結論に辿り着きました。
Writing
CPEのライティングでは、2つの作品に取り組みます。
一つ目は必修科目のエッセイです。
まず2つのパッセージを読まされ、それを要約しつつ、自分のアイデアを表明します。全部で240~280wordsです。
もう一つは選択科目でレター、記事、レポート、レビューなどを280~320wordsで書きます。
全部で90分なので、半分ずつ割り振るのが良いと思われます。
今回の必修エッセイは、オンライン授業と対面授業の話でした。
個人的には前半の必修エッセイは、まだ書きやすいかと思っています。なぜなら二つのパッセージの要約は、一種の作業で新たに何か考える必要はないからです。
そしてそのパッセージに関してちょろっと意見を書けばいいので、ある意味気が楽だと思っています。
一方で選択科目の方は、想像力が求められるのでちょっと大変です。
例えば、ロードムービーの映画のレビューをしてください。どんな映画で主人公がどんな心境の変化があったのかを描写してください。みたいな感じです。
自分で場面を作っていくクリエイティブな作業が求められます。
自分で設定を作る自由度があるのがメリットになる部分もありますが、それを45分位で行うのは至難の業です。
へんてこな作品をまた生み出してしまいました。
ということで、前半で時間をかけ過ぎ、後半時間切れで途中で終わりました。
前回も時間切れでしたが、203点という唯一のC2判定をくれたので、その奇跡が再び起こることを心から祈っています。
Listening
今回のリスニングは全然だめでした、というか公式問題集よりもむずかったんじゃないかと思いました。
もちろん自分のリスニングが全然だめなのは言うまでもありませんが。
私の個人的な難易度順はこうです。(易→難)
Part2→Part3→Part1→Part4
しかしながら、Part2でも聞き取れない単語があったり、回答になりそうなものが複数出てきて焦ったりして、衰弱しました。
リスニングは1~2年位ではそんな急成長しないので、5~10年スパンで気長に取り組んでいきたいと思います。
Speaking
スピーキングは二人一組で行われます。二人で一緒に意見を出し合ったり、相手の言ったことについて意見を求められたりします。
流れとしては、大きく分けて3つです。
まずは出身は?働いてるの?英語を学ぶ時に役立つツール何?とか。
比較的身近なことについて聞かれます。
次からが本番です。
4つの写真を見せられ、指定された写真についてパートナーと語りあいます。それが終わると、4つ全部を対象として激ムズ質問がされるので、それについてパートナーと再び語り合います。
次は質問カードを見せられ、それについて独り二分間のスピーチをします。
ここは英検と似たパートですが、異なるのはお題が指定されていることと準備時間がないことです。
スピーチが終了すると、パートナーに関連質問が振られるのでそれに答えます。この後にまた「どう思う?」的な質問が来るので油断できません。
これと同じことをパートナー側でもう1セット行って試合終了です。
やっているとあっという間ですが、全部で15~20分弱かかります。
個人的には、最初の写真の問題が一番難しいというか、石化しやすいパートかと思いました。
ちょっと考えさせられるような問題を出されるので、日本語でやられても場合によっては石化する可能性を秘めています。
二回やってようやく慣れてはきましたが、やはり難しいテストだな、、という思いを強くしました。
ということで、毎年恒例のケンブリッジ英検CAE&CPEの受験が終了しました。
この試験を受けるだけでしばらく胸に重いモノを抱えて生きることになるのですが、まぁそれがいい感じの人生の刺激になっている気がします。
まだまだCPEを攻略するには時間がかかりそうですが、自分の実力を測る目的で、今後も受験を続けていくつもりです。
結果発表は、2月4日となっていますが、CAEの結果を参考にすると1月7日位に分かるのではないかと思っています。
ケンブリッジ英検はとてもチャレンジングな試験ですが、様々な英語の力を測定できる良い試験です。
このブログがケンブリッジ英検の受験を検討している方の参考になれば幸いです。