ケンブリッジ英検のCPEとCAEの違い

ケンブリッジ英検で一番難しいCPEとその次に難しいCAEの問題形式の違いを調べてみました。

結論を端的に述べると以下の通りです。

リーディングは、パート3の文章書き換えの語数がCPEの方が長く、CAEのみパート6の4つの文章を読んで4つの設問に答える問題があります。また、パート6と7(CAEは7と8)の設問数が異なります。

リスニングは、問題形式は同じですが、パート2と3で設問数が異なります。

ライティングは、CAEの必修エッセイが220~260語に対し、CPEは2つのパッセージの要約を含む240~280語。選択問題は、CAEは3つの選択肢から選び220~260語で書くのに対し、CPEは5つの選択肢から選び280~320語。そのうちの一つは課題図書を読んでから答える問題を含みます。

2022~2023年のセットテキストは以下2冊です。

Us (English Edition)

Us (English Edition)

Amazon

以下が問題形式の詳細です。

Reading and Use of English(CAE&CPE)

パート1 - 3:テクストに基づく出題で、多肢選択問題8問、穴埋め問題8問、語幹が与えられ適切に変化させて答える空所補充問題8問。
パート4:導入文と同じ意味になるように3-6語(CPEは3-8語)で文章を書き換える空所補充問題6問。
パート5:読解問題6 問。4 つの選択肢から選んで答える。
パート6:4 つの短文に関する多重マッチング問題。(CAE独自)
パート7(CPEではパート6):読解問題6 問(CPEは7問)。文中から抽出された6つの段落(CPEは7つを元の位置に戻す作業。
余分な段落が1つ追加され、7 段落(CPEは8段落)が選択肢として与えられている。
パート8(CPEではパート7):各設問に該当する長文または複数の短文テクストの多重マッチング問題10 問。
テクストは専門的なものではなく、フィクションあるいはノンフィクションの題材。本質的にアカデミックなものが多く出題される。

Writing(CAE)

パート1は必修問題。問題文にある2つのポイントに基づいて220-260語でエッセイを書く。より重要なのはどのポイントか、そしてその主張を支える根拠について説明する。
パート2 では、手紙、提案書、報告書、書評(批評)等、3つの選択肢から1つ選んで220-260語で書く。簡潔な文脈、トピック、目的、対象となる読者等がチェックされる。

Writing(CPE)

パート1は必修問題。2 つの短文(約100 語)を読んで主要な意見をまとめて240 - 280 語でエッセイを書く。
パート2 は、記事、手紙、報告書、エッセイ、書評(課題図書含む)の5 つの選択肢から1つ選んで280 - 320 語で書く。

Listening(CAE&CPE)

パート1:3 つの短い抽出文を聞き2 問ずつ3 つの選択肢から選ぶ。6 問。
パート2:3 - 4 分間のモノローグを聞き適切な単語やフレーズを補充して9 つ(CAEは8つ)の文章を完成させる。
パート3:3 - 4 分間にわたる会話を聞き4 つの選択肢から選ぶ。5問。(CAEは6問)

パート4:モノローグ(各約35 秒)を聞いて多重マッチング問題10 問に答える。
(ここで扱うことばは)ビジネス・シーンや大学で接するものであったり、通りを歩いていて遭遇する種類のものであるかもしれないなど、多岐に渡っている。

Speaking(CAE)

パート1: 試験官と各受検者間で簡単な自己紹介等のやりとりをする。(約2分間)
パート2:試験官が示す3つ写真のうち2つについて受検者が自分の言葉で約1分間説明する。その後写真の内容について試験官がもう一人の受検者に質問をする。(約3分間)
パート3:写真にまつわる情報や質問が記載されたカードが試験官より渡され、それをもとに受検者間でディスカッションを行う。(約3分間)
パート4:パート3のトピックに関連して、自分の意見の正当性を説明したり、前のパートよりさらに深い議論を行う。(約5分間)

Speaking(CPE)

パート1:試験官と各受検者間で簡単な自己紹介等のやりとりをする(約2分間)
パート2:もう一人の受検者とともに試験官が示す写真に関するタスクに取組む。最初は写真についての説明を求められ、次に写真を見て受験者と議論しながら質問された内容について決断を下す。(約4分間)
パート3:写真にまつわる情報や質問が記載されたカードが試験官より渡され、受検者はそれぞれ自分の考えを2分間述べる。別の受験者はそのトピックに関する試験官からの質問に答える。その後、その実生活に関連したテーマについて、試験官、受検者の3者間でディスカッションを行う。(約10分間)

ちゃんとまとめていてえらいですね。

このように、ケンブリッジ英検のCPEとCAEの問題形式はかなり似ています。特にリスニングは、どちらが難しいのか判断できない時があるので、リスニングはCAEもCPEもどちらも活用できるでしょう。CPEを目指している人でも、CAEの問題演習が効果的と言えます。

今回は、ケンブリッジ英検のCPEとCAEの問題形式を比較しました。今後もケンブリッジ英検を受験して、情報発信を続けてまいります。