主要3指数が年初来安値でS&P500は弱気相場入りの際にすべきこと

米国株が猛烈な勢いで下落しています。主要3指数が年初来安値を更新し、S&P500は1月初旬につけた最高値を2割以上下回り「弱気相場」入りしました。

多くの機関投資家が運用成績の物差しとするS&P500種株価指数は13日の下落率が3.9%になった。1月初旬につけた最高値を2割以上下回り、「弱気相場」入りの水準となった。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数も4.7%下げ、主要3指数(ダウ平均、S&P500、ナスダック)がそろって年初来安値を更新した。

米債券市場では長期金利の指標になる10年物国債利回りが一時3.4%台と前週末から0.25%ほど上昇(価格は下落)した。2011年4月以来約11年ぶりの高水準になった。政策金利の動きにより敏感な2年債利回りも一時3.4%台まで急上昇した。07年11月以来約14年半ぶりの高い水準を記録した。

米金利上昇でドル買いも加速した。円やユーロなど主要通貨に対するドルの強さを示すドル指数は一時105台まで上昇し、約20年ぶりの高さになった。

なんか記録づくめで結構やばい日だったことがわかります。

円安に救われていることもありますが、それでも資産が大幅に減っていてぴえんです。

もし仮に1ドル110円のままだったら、、とやってみてください。

このブログが涙でかすんで見えなくなるでしょう。

はい、ということでせっかくですからこういう機会をポジティブにとらえましょう。

みなさんは投資を始める際に株に投資するとどのくらいマイナスになるのか、というのを本で読んで勉強したことがあったはずです。

全面改訂 第3版 ほったらかし投資術 (朝日新書)の中ではリスク資産を以下のように定義しています。

最悪の場合1年後に3分の1程度損するかもしれないが、同程度の確率で4割位儲かる場合もあり、平均的には年率5%程度の収益率が見込める資産

もし知らなければ、ぜひ本書を読んでみてください。

多くの人は「3割くらいなら全然大丈夫だわ、よし、株式100%のポートフォリオや!」とやっておきながら実際にはたった2割の下落でうろたえているわけです。

私のようにね。

しかも円安の影響で実質的には2割も下落していないはずですが、相当うろたえておられる。

1年で3割くらい減るかもと言われていて、それを承知しているのだけど、いざ体験してみると思いのほか辛い。

これが株式投資です。

というか人間がそういう風に設計されているので仕方ありません。

ニュースとかネットでは相当騒がれておりますが、今の下落はリスク資産の下落幅の想定の範囲内です。範囲内というか円安を含めれば誤差と言っても良いでしょう。

何をそんなにうろたえておられるのですか?

と自分自身にいつも言い聞かせております。

なので、弱気相場だろうとなんだろうと、今の下落を身体全身で受け止めましょう。

くれぐれもこのタイミングで売ったり、衝動的に買ったりしないように。

いつも通り毎月積み立てるとか、分配金を再投資するとか、この位下がったら買うとか、今まで通りを心がけましょう。

辛いときに規則正しく行動できるか。これが億万長者のキホンのキです。

株式投資はいいことばかりだと思ったら大間違いです。こういう辛い局面があるからこそ儲かるようにできているのです。

楽に稼げる仕事がないように、楽に儲けられる投資もありません。

ともに力を合わせて乗り切ろうではありませんか。