英単語クリティカル+(プラス)という単語帳がZ会からリリースされていたので早速入手してやり始めました。
本書は大学受験生用の標準レベルの単語集です。
やさしすぎず、難しすぎずで大学受験生の基礎固めに最適ではないでしょうか。
この単語帳を監修している田上芳彦さんが書いたライティングの本もおすすめですね。
いろいろなライティングのアイデアとコロケーションを増やせます。
英単語クリティカル+(プラス)の特徴はいくつかありますが、その中でも個人的に良いなと思った点を紹介します。
- フレーズ→例文の2ステップ方式
- 豊富な音声コンテンツ(イギリス英語もあり)
- テーマや分野で単語を分類
本書ではまず単語が使われるフレーズ学習し、そのフレーズを使った例文で学習する2ステップ方式を採用しています。
世の中には、英単語の暗記の際に数単語のかたまりで覚えるフレーズ派と例文で覚える例文派が対立していますが、どちらに属していても本書なら対応できます。
個人的にはまずはフレーズを覚えて、それを例文に適用させていく本書で採用しているハイブリッドシステムが理想的だと思います。
また、音声コンテンツが豊富なのも良いです。
本書には単語やフレーズを学ぶSTEP1と例文で学ぶSTEP2がありますが、それぞれ以下の通り「じっくりコース」と「速習コース」の2パターンが用意されています。
■じっくりコース
STEP1
単語→語義→フレーズ→日本語訳→単語ランダム読み上げ
STEP2
例文2回読み上げ
■速習コース
STEP1
単語→フレーズの順に読み上げ
STEP2
例文を1回読み上げ
これらが全て紙面に掲載されているQRコードからアクセスできるだけでなく、ダウンロードすることも可能です。
さらに良いのは、イギリス英語の例文読み上げも用意されていることです。
ちなみにイギリス英語は、ダウンロードのみでしか聞くことができないので注意しましょう。
単語帳の音声はアメリカ英語のみであることが多いので、イギリス英語も出題される共通テスト対策やケンブリッジ英検対策としても有効だと思いました。
さらに、単語がテーマや分野ごとに緩く分類されているのも本書の特徴です。
例えば、「間違いやすい自動詞・他動詞」「増減・変化に関する動詞」「自然・環境に関する名詞」などのように分類されており、関連する単語や類義語をまとめて学習するのに便利です。
派生語についても単語毎にちょろっと書いてあるのではなく、単語帳の下の方にまとめて書いてあるので、その方がチェックしやすいと思いました。
ちなみにケンブリッジ英検CAE(C1)レベルの派生語は大学受験レベルの単語の派生語を正確に書けるようになっていれば十分得点できます。
例えば、maintain-maintenance, resemble-resemblance, install-installationなどの比較的標準的なレベルの派生語をしっかり押さえておくことが重要です。ケンブリッジ英検のUoEの得点を上げたければ、大学入試レベルの単語の派生語を単語帳でまとめて復習するのが良いでしょう。知ってるよ、と思ってても案外書けなかったりするので要注意です。
以上が英単語クリティカル+(プラス)の主な特徴です。
一見すると他の単語帳と対して変わらなく見えるし、掲載されている単語も標準的なものばかりなので多くの人の目を引くようなものではないかもしれません。
しかし、他の単語帳で足りなかった部分を絶妙に補っている使いやすい単語帳だと思いました。
私はスピーキング力を高めるために、基礎単語をアクティブにするという取り組みに着手しました。
要は、単語帳の例文の暗記です。
このため、大学入試レベルの単語帳を買い込み研究を続けています。
なぜ私がスピーキングで石化するかというと、一瞬で口をついて出てくる表現が少ないからです。当たり前や
だから、その表現を増やしてすぐに言えるレベルにしておけば、スピーキング力は向上するはずです。
実際スピーキングではそんなに難しい言葉を言う必要はなく、むしろ簡単な単語のさまざまな組み合わせを知っていることの方が重要です。
だからこそ、大学入試レベルの単語帳を復習するのは有意義である、と言う結論に辿り着きました。
英語ができるようになると、難しい単語を覚えようとしてしまいがちですが、既に知っている単語をライティングやスピーキングで自然に使えるように訓練することも大切です。
英単語クリティカル+(プラス)はまさにアウトプットを意識した勉強をするのに最適だと思いました。