ケンブリッジ英検のCPE(C2)のライティングでSet textsと呼ばれる課題図書からの出題がありますが、そのうちのひとつである「Us」という小説を読み終えました。
まだ読み終えてなかったんか、とツッコまれそうですが、途中で長い休憩を挟んだり、他の本に浮気したりしてなかなか進みませんでした。
しかし、物語の中盤以降は楽しくスムーズに読むことができました。この小説は180のチャプターで構成されていて、ひとつ一つがそんなに長くないので読みやすかったです。隙間時間にちょろっと読むのに最適です。
あらすじなど興味がある方はAmazonのレビューに詳しいものがあるのでご参照ください。
簡単にいうと「離婚危機の夫婦とその息子の最後のヨーロッパ旅行」です。
ちなみに、ケンブリッジ英検のC2とB2では課題図書を読んだ前提で作文を書く選択問題がありますが、2024年以降はこの問題はなくなるので、ご注意ください。
From January 2024 we are removing the optional set text questions in the B2 First for Schools and C2 Proficiency Writing papers.
Some of our exams have optional set text questions as part of the Writing paper. These exams are:
- B2 First for Schools - previously known as Cambridge English: First for Schools (FCE for Schools)
- C2 Proficiency - previously known as Cambridge English: Proficiency (CPE)
「Us」からの出題は2023年までということは元々わかっていたので、私が読んだのは試験のためではなく、ただ単に興味があったからです。
BBCでドラマ化もされたようですが、これを見るためにはiPlayerを再生する必要があり、日本国内ではVPNか何か必要な気配でした。
とても面白そうです。
この小説はところどころユーモア溢れる表現が散りばめられていて、つい吹き出してしまうようなシーンもありました(正しく理解できていたかは不明だが笑えた)。
小説の会話文には句動詞やイディオムもたっぷり詰まっているし、幅広い語彙知識を増やすのに小説を読むのは最適だと思いました。
この小説ではグランドツアーというヨーロッパ旅行が繰り広げられるのですが、美術館巡りをしてさまざまな作品に言及しています。
作品が出てくるたびにインターネットで調べて「なるほど、これか、、」という具合に美術の勉強にもなりました。
教養ある方なら全て知っている基礎知識かもしれませんが、実際の作品を知っておくと、よりいっそう小説を楽しめます。
あとがきでは以下の本を参考にしたと書いてありました。
ちょっと前に日本でも流行っていて、私も持っていました。
ということで、今後も英語の小説を少しずつ読み進めていくつもりです。
今は「Babel」に挑戦しているので、これもどのくらいかかるかわかりませんが、また読み終えたら感想文を配信します。