私は大学3年の時に新しい大学に入りました。
あらすじ
2007年、就活を始めた牛は、唯一受験した新聞社の選考に落ちて挫折。その後海外で働くことを志し、海外営業職の内定を得た。入社後は中国語を使うことになるが、中国語を一生懸命勉強したのは、大学1年の時に出会ったTさんのおかげだった。しかし、大学2年の時に牛は大学を退学し、別の大学に入学することになった。その時のお話。
バックナンバー(北京旅行の思い出)
当時のことをもうほとんど忘れてしまいましたが、大学で親しかった友人には大学を辞めることを伝えました。もちろん全員には伝えることができないので、一部の人には「あいつ忽然と姿を消したな」と思われていたはずです。
3年次編入をする際には、2年までに在籍していた大学で取得していた一部の単位を認めてくれます。
とはいえ、認定してくれる単位には限度があるため、元の大学で取得した単位がそのまま新しい大学に引き継げるわけではありません。
結局、卒業単位のちょうど半分くらいが上限だったので、3年生からまた1年生のようなフレッシュ生活を送ることになりました。
前の大学で取っていた中国語の授業は全て認定されたのは助かりました。
第二外国語の認定は思いのほか厳しかったようで、編入仲間は新たに朝鮮語を取ったりして苦労していました。
私とは違って一度社会人を経験しているような方もたくさんいらっしゃって、そういう人は若い大学生との交流を楽しみ、学生もおじさんたちとの交流を新鮮に感じているようでした。
大学編入のメリットとデメリットは色々あると思います。
良い点
- 自分が学びたいことが学べる
- 新しい知り合いができる
- 学歴ロンダリングができる
- 学費が安くなることもある
悪い点
- 忙しくなる
- 友達がいないので孤独
編入することによって、自分が学びたいことを確実に学べるという確信があれば良いのですが、そうでない場合は入ってから後悔することになるかもしれません。
私の場合は授業の選択肢が増えることがわかっていたので迷いはありませんでしたが、編入する際にはその目的をよく考えるべきです。
新しい知り合いと出会えることも編入のメリットです。
もちろん、たくさん知り合いができるわけではありませんが、同じ授業の人とか同じゼミの中に親しくなる友人は何人かできました。そういう出会いが今後の人生に大きな影響を与える可能性があります。
最終学歴を変えることができるのも編入のメリットと言う人もいます。
私の場合、個人的には少しだけグレードアップできたのではないかと思いますが、就職で考えれば、元の大学の方が良い説もありました。まぁそこは何ともいえません。
私立→国立に編入できれば学費を安くすることもできます。親はこれが嬉しかったようです。入学金がかかりますが、授業料は半額以下になったと思います。
もちろんいいことばかりではありません。
元の大学の単位を全て引き継げるわけではないので、たくさん授業を取る必要がありました。一年生に混じって体育のクラスを受けたり、共通科目の授業を履修したりする必要もあります。(もちろんそれが良いこともある。)
さらに、教職の単位取得が困難になりました。
3年次編入でも介護研修や教育実習もできるのですが、私は色々あって介護研修を受けられなくなり、そこで教職を断念しました。
教員免許を取って教師になっていたかというと微妙ですが、元の大学にいれば、そのままスムーズに教員免許を取っていたでしょう。
また、編入生は基本的に孤独です。
周りに知り合いはいないし、何かわからないことがあっても自分で解決していくしかありません。私は元々友達も少ない方で、孤独には慣れていますが、それでもちょっと辛いな、と思うことはありました。孤独耐性がない人には編入は向かないと思いました。
以上、メリットとデメリット色々ありますが、私の場合総じてメリットを上回りました。
興味があった分野を深く学ぶことができたし、興味本位で取った広東語が将来駐在してから役に立ちました。
マカオに初上陸したときには、数字の聞き取り、食べ物と飲み物のオーダーくらいは(カジノで)できました。
大学で色々な知識を授けてくれる友人もできました。友人と話していて、日常会話が難しすぎて全然ついていけない、と感じたのはこの時が初めてです。
やはりみんなちゃんと勉強しているというかそれぞれディープな世界を持っているなぁと感心しました。
とまぁこんなバタバタした生活を送っていたため、Tさんとは会う回数は減っていきました。
大学を変えた後も定期的には会っていましたが、大学3年生の時に彼女は中国留学に行くことになっていたのでもっと会えなくなりました。
今となってはもう時間軸が曖昧になってしまいましたが、Tさんから久しぶりに連絡があったのは留学の後だったと記憶しています。
「牛くん、久しぶり。ちょっと話したいことがあるの、、」