これから米国株投資を始めてみようというあなたに一つのシンプルな投資方法を紹介します。
どうやら米国株への長期投資がいいらしい。そんな話を聞いたことはあるけど実際にやってみようと思うと勇気がいる。そう思っている人は少なくないはずです。
そんなあなたにシンプルな投資方法を紹介します。
それは私が実践してきたことであり、そんなに悪い投資法ではないと考えています。
ではどうすればいいのか。
もしあなたがまだ30代以下でこれからもサラリーマンを続けようと思っているならば、次のような思い切った投資方法を取ってもいいと思います。
- 当面の生活に困らない現金を準備。
- 1以外の現金を全てVTIに投資する。
- 耐える。
- 1以外のお金は三か月に一回まとめてVTIに投資し続ける。
- 耐える。
もしこれを20年間続けられれば相当の資産を蓄積することができるでしょう。
しかし、これを20年間続けるのはとても難しいのです。
実際に95%以上の人はこの退屈だがスリリングな作業を20年以上はおろか、2年以上続けることすらできません。
しかし、シンプルにリターンを求めたいならこの方法が一番簡単です。一言で言えばコスパがいい。
ずばり「VTI一本戦略」です。
それでもせっかく米国株に投資するのだから、個別株も保有したいという投資家も少なくありません。
そんな方にお勧めする投資方法が「半分、VTI。」戦略です。
その名の通り、余剰資金の半分はVTIで保有し、残り半分は自分の好きな個別株でポートフォリオを組むという戦略です。
私も少し前まではこの投資方法を採用しており、我ながら悪くないと思っていました。
しかしそれはリターンが良いからというわけではなく、ほどよくリターンを上げながら、個別株投資への欲望も満たしてくれたからです。
正直、個別株投資で継続的にリターンを上げることができるのはほんの一握りの人間です。
多くの人は自分は平均をアウトパフォームできると思いながら、実際はできません。
もちろん、天賦の才に恵まれたバフェットのようにハイリターンを上げ続ける人もいます。
しかし、ハイリスクハイリターンはこの世の定めであることを忘れてはいけません。
そして、あなたは凡人である可能性の方が高い。
たとえ短期的に儲けたとしてもそれはたまたまである可能性が高く、次に待ち受けているのは手痛いお仕置きです。
それでも君はまた立ち上がれるか。
何事も経験してみなければ分かりません。
だから、良くも悪くも個別株投資の洗礼を受けることは投資家にとって大事なことです。自分なりに考えて、行動して、結果を見る。そして思い知るのです。
うまくいこうが、失敗しようが、それを分析して今後の投資に活かせないか考えてみる。この銘柄はうまくいったけど、ほかのはだめだった。売りだと思って売ったら、その直後爆騰して、膝から崩れ落ちる。
株式投資をしていると予期せぬ事態が起きる度に人間の愚かさを思い知ります。
いかに人間が感情に左右されるものか、そして、いとも簡単に考えを変えてしまうものか、その滑稽さに愕然とすることもあるでしょう。
だからもし資産を効率的に増やしたいと思うなら、VTI一本戦略をおすすめします。どの銘柄が今後上昇し、どの銘柄を売ればいいのかを考える余計な時間を費やす必要がないからです。
一方、人間の欲望とその愚かさを垣間見たいと思うなら、VTI半分戦略をおすすめします。それをしばらく続けて自分なりの投資方法を確立していけばよいでしょう。自らの才能を見定めるのです。
僕のおすすめは「半分、VTI。 」ですね。
もちろん、VTI一本投資は実にシンプルかつエレガントな投資方法で私は気に入っています。
それでも株式投資の醍醐味は、人間の欲望、脆弱性、その愚かさを思い知ることなのかもしれないと最近よく思います。
お金を増やす、減らす、以外にも勉強になることがたくさんあるのです。