くしゃみが止まらなくなる。
果たしてそれが花粉症のせいなのか、はたまた自分にとって何か苦手な物質が入り込んでしまったのかわからないが、そういう時がある。
もしマスクでそれを防ぐことができるなら、喜んでマスクをするだろう。
しかし、私はマスクが嫌いだ。できることならつけたくない。マスクが本当に役に立っているのかわからないときすらある。
マスクをしていると息苦しいし、独特のにおいもあるし(口臭とは違うと思うんだけど何かあるよね)、眼鏡をしようものなら曇って前が見えない。
にもかかわらず、日本人はマスクが好きだ。どうも必要以上にマスクを着けているのではないかと思うほどだ。
これはマスク中毒である。
最初は必要に駆られてマスクを着けていたのだと思うが、次第にマスクをつけないと落ちつかないからだになってしまっている。
もちろんマスクをつけるメリットはいくつかある。
例えば、顔を隠せるからもし顔に何かできものや肌荒れがひどくなったときにそれを隠すことができる。もしかしたら女性だったら化粧をする手間が少し省けたり、男性ならひげを隠すこともできるかもしれない。
しかし、マスクが手放せなくなってしまうのはこの理由だけではないだろう。精神的依存が大きいと思う。
自分が見せたくないもの、隠したいもの、その欲求がマスクにつながっているのではないか。
このことはどっかのニュースやネットで見たことがあって、あぁ確かにそれはあるなと思った。
別にそれがいいとか、悪いとか、私は好きにすればいいと思うが、長い期間使っているとどうしてもそれに依存してしまう傾向が人間にはある。
サラリーマンならマスクの下にだれしももう一枚マスクをつけていることだろう。
最初はお金を稼ぐためにサラリーマンを始めたはずだ。それに都合のよいマスクを自分で見つけてつけている。サラリーマン生活を円滑に進めるためのマスクだ。
しかし、その目的が失われても、または別の方策が見つかったとしても、そのマスクを取らない。
これも一種の依存、マスク中毒である。
必要なかったら、花粉症や風邪のマスクをとるのと同じように、サラリーマスクをとってみればいいのに。
それで日常生活に支障が出るとわかればまたマスクをつければいい。マスクをつけない爽快感もたまには味わってみるべきだ。
マスクをしてたら息苦しいし、臭いし、何より顔が見えない。
長くつけているとそれがとれなくなってしまうかもしれない。大丈夫?とれるよね?
もっとあなたの顔を世の中に見せればいいと思う。そうすればもっと心地よい生き方が見つかるかもしれない。
今つけている、そのマスク、たまにはちょっと外してみよう。すっとするぜよ。