今年は中国語もちゃんと勉強しようということで、HSKという中国語の試験を受けています。今回は初めてコンピュータ版の試験、通称IBTを受けてきたので、そのレポートを配信します。
2020年8月23日と9月19日の試験に立て続けに申し込みました。
2020年7月12日に受けた試験結果はこちら
その時の結果は以下の通り
- 听力 68点
- 阅读 84点
- 写作 52点
- 総得点 204点
久々に受けた割には良かったと思いますが、もっといけそうな気がしています。
ということで、まずは3回位受験してみて自分の実力がどの位なのか、そして何が課題なのかを見極めようと思います。
その一環で今回はコンピュータの試験(IBT)を受けてきました。
IBTは以下のメリットがあります。
- 試験の10日前まで申込可(満席注意)
- 試験結果は2週間後に確認可
- パソコン操作で楽々回答
- 会場が事前に選べる
- リスニングがヘッドセット
今回の会場は、赤坂六本木を選択しました。中国語の試験を受けに六本木ってちょっとおしゃれですね。
六本木駅の7番出口から徒歩7分位のところにある「多元文化会館」が会場になります。
今回は検温するから25分前位に来いと書いてありましたが、結局20分前に着きました。
入口で検温とアルコール消毒、そして二階の会場へ向かいます。既に私以外の人は着席をしているようでした。
全部で20~30人位でしょうか。
二階で本人確認を済ますとパスワードが渡されます。それでログインすると受験準備完了となり、ヘッドセットの音声調整を行います。
試験開始までのカウントダウンが画面上に表示されていました。
今回はコロナの影響もあり、自分のヘッドセットを使ってもよかったのですが、それでトラブってもいやなので備え付けのものを使用しました。
いずれにせよ、会場で聞くリスニングとは大違いです。というか英語の試験もこれだったらもっと得点が上がるかもしれません。
試験直前に試験官から簡単な説明があり、それが試験開始の2~3分前に終わります。そして、カウントダウンがゼロになると、リスニング試験が自動的に始まります。
画面に設問が表示され、音声が流れます。そして正しい選択肢を選び次の設問に移ります。問題自体はどんどん先に進めることができますが、音声は先送りできないので、音声に合わせて順番に解いていかなければなりません。
大問1は設問が一つずつなので、画面に一つしか設問が表示されません。しかし、大問2以降は3~4問になるので、マウスでスクロールして問題を表示させる必要があります。
問題を選ぶと左の方に表示される問題番号に✐みたいなマークが入るので、あとで見返すときに少し便利です。
また、最後に5分間の見直しタイムがあるので、これも助かります。悩んだ問題は後回しにして最後にもう一度検討することができるからです。
リスニングは特にトラブルもなく、終了しました。
次はリーディングです。
リーディングの最難関は、最初の病句選択問題です。文法や語法が間違っている文を選ぶ問題です。
最初は比較的文章が短めですが、後半になるにつれてどんどん文章が長くなり、もはやどこに罠が隠されているのかわけわかめです。
私の実力ではこれを解くのはかなり難しいと判断し、10題を8分程で一旦解き終えました。後で時間が余ったら戻ってくる予定です。
第2部分は、空欄に合う単語を選択する問題です。これと第3部分の文章を選択する問題が終わった段階(61~80)で28分余っていました。
そして、残りの内容一致問題(81~100)を20分で解き終え、最後に8分余りました。
前回は結構ぎりぎりだったので、こんなに時間が余っていいものかと少し心配になりました。しかし、このおかげで最初の病句問題を再度見直すことができました。
時間をかけても分からないものは分からないのですが、じっくり考えて選択肢を選ぶことができたのでよかったです。
時間配分を整理しておきます。
- 51~60:8分
- 61~80:14分
- 81~100:20分
- 見直し:8分
やはり最初の病句はハマると時間を消費してしまうので、まずは直観でさっさと片付け、その分を後半の読解に充てるのが得策です。
もし今回のように時間が余ったらその時に見直しを行うのが良いでしょう。
最後に要約問題です。
10分で約1000字の文章を読み、それを35分で400字に要約します。
まず、10分で1000字を読むのが簡単ではありません。私は一週目で概略を掴み、二週目で以下のキーワードに留意し、記憶していくように努めました。
- 時間
- 場所
- 重要人物
- 原因
- 経過
- 結果
頭の中でそれらの情報を基にストーリーを再構築し、10分が経過した瞬間に一気にキーワードを箇条書きにしていきました。
- 2019年、✖✖✖
- 2018年、〇〇〇
- 1975年、△△△
- 2016年、■■■
- 最後、◇◇◇
このようにしたのは、前回要約を書いているうちにどんどん内容を忘れていってしまったからです。新しい物語を作る羽目になりました。
これがコンピュータ試験の大きなメリットです。後からいくらでも編集ができるので、上の情報に少しずつ肉付けしていけば、いい感じで要約が完成します。
もう一つのコンピュータのメリットは、自分では絶対に書けない漢字もピンイン(発音記号)が分かれば難なく書けることです。
今回はエベレストが出ましたが、中国語の発音が分かれば、珠穆朗玛(zhumulangma)と答案に書く事ができます。自分では絶対に書けないですが、、
こうして前回の反省を活かし最後まで書き切ることができました。語数も360語位書けました。
内容はちょっとあれですが、前回のクソ作文とは比べ物にならないほどの出来だと思います。
本当にIBTにするだけでライティングが20点位上がるんじゃ、、という心境です。
ということで、無事にHSKのネット試験が終了しました。
絶対にIBTの方がやりやすいので点数アップを期待しています(それで下がってたら相当おもしろい)
しかし、課題も明確になりました。
まずリスニングでは聞き取れない単語がかなり多いです。背景を知っているニュースとかならある程度ついていけますが、HSK6級ではかなり幅広い語彙が出題されます。聞き取れる語彙がまだ全然足りていないと思いました。
次にリーディングは、病句問題が全く歯が立ちません。雰囲気でなんとなく正解できているものもあるとは思いますが、確証を持って正答できるようにしたいです。
最後に、ライティングは、自分の表現の稚拙さに愕然としました。もう少しアウトプットに使える表現を増やしていく必要があります。
もう一度単語から学び直した方がいいですね。
HSK6級もしっかりやりこんで得点を上げていけば、そこそこ使えるレベルになるのではないかと思いました。
9割位は取れるようになりたいです。
次回は、上記の反省を活かし、自己ベストを更新できるように頑張ります。
引き続き中国語学習日記をお楽しみください。