英検1級やケンブリッジ英検を受けて感じたのは、英語の句動詞の知識が全く足りていないということです。確かにこれまで一生懸命単語の勉強はしましたが、句動詞を一生懸命勉強したという記憶はありません。
そこで句動詞を英語学習の課題の一つとして位置付け、学習を進めてまいりました。
いや、これから進めてまいります。
そもそも句動詞って何?という人に説明しておきます。
句動詞(くどうし、英: phrasal verb)とは、英語において、「動詞+副詞」または「動詞+(副詞)+前置詞」によって構成され、特別な意味を生じ、まとまって1つの動詞のように機能する定型のフレーズ。例えば、 "get up", "take off", "look forward to", "carry out" などが該当する。熟語動詞、複合動詞、群動詞などとも呼ばれる。
いろいろな定義がありますが、get upとかそういうやつですね。
みなさんget upは知ってるけど、get up toとかになると、途端に意味不明になりますよね。
そういうとこなんですよ、日本人が弱いのは。
もちろん私も知りませんでした。
get up調べたらたまたま目に入ったので紹介しただけです。辞書はこういう発見があるので重宝します。
ちなみにget up toは「(悪さなど)をしでかす」とか「(本・作品の中で)特定のページ、場所まで進む」という意味があります。
なるほど。
海外のドラマや映画が聞き取れないのは、もしかしたら句動詞の知識が貧弱すぎるからかもしれません。
そこで、今回は英語の句動詞専用の辞書を紹介します。
以下の2冊です。
どちらでも良いと思いますが、違いを楽しみたいので私は二冊購入しました。
いずれも単行本位のサイズなので、読み物としても十分楽しめます。
ご存知の方も多いと思いますが、コウビルドの辞書の特徴は文定義(sentence definition)です。
例えば、get up toだとこんな感じになります。
When you get up to a particular point in somthing, especially something that you are reading, writing or watching, you reach that point.
Oxfordの方がシンプルですね。
to reach a particular point
Oxford Phrasal Verbs Dictionary: For Learners of English (Elt)
どちらが好きかどうかは好みの問題だと思いますが、コウビルドの定義文はその単語が文の中でどのように振る舞うのか、どのように使えばいいのかについてヒントが得られるので役に立ちます。
私はコウビルドの方が好きですが、それぞれ良さがあると思うので、マニアックな方は両方とも楽しんでみてください。
本の質感は、Oxfordの方が硬くて、COBUILDの方が柔らかく、圧倒的にCOBUILDの方が使いやすい印象です。表紙のテクスチャーもCOBUILDの方がサラサラしていて良い。
今後は暇なときに(いつもだけど)この句動詞辞典をパラパラめくったり、英検1級やケンブリッジ英検で出会った句動詞の用例などを調べて余生を過ごそうと思います。
これでライバルに差をつけよう。
ところで、他の記事でも書いていますが、句動詞に特化した学習をしたい方は、以下のテキストがおすすめです。
イディオムとセットで学習できるOxfordのこのテキストもよさげです。

Oxford Word Skills: Intermediate: Idioms and Phrasal Verbs Student Book with Key
- 作者:Gairns, Ruth
- 発売日: 2011/01/13
- メディア: ペーパーバック

Oxford Word Skills: Advanced: Idioms & Phrasal Verbs Student Book with Key Advanced
- 作者:Gairns, Ruth
- 発売日: 2011/02/17
- メディア: ペーパーバック
買っただけで全然やっていないけど、たまにパラパラめくると面白いです。
まぁたまにパラパラめくるだけで全然えらいと思いますけどね。それでいいんです。
ということで、今回は句動詞のおすすめ辞書についてお伝えしました。
英語学習というと単語のイメージが強いのですが、句動詞の知識を増やすことも大切です。
句動詞の辞書を駆使して、あまり気負いせず、日々少しずつ句動詞に触れていこうと思いました。