退職金の現在価値は300万円

私は一度会社を辞めたことがあるのでその時に退職金を受け取りました。知り合いから将来の退職金が減ることを心配されましたが、その必要は全くありません。

こんな記事を見ました。

www.msn.com

この記事によると資本金5億円以上、従業員1,000人以上の企業だと勤続30年で退職金が1970万円くらいだそうです。

実際に前の会社も今の会社も大体そのくらいのイメージなので妥当なレベルではないかと思います。実際これでも多い方かもしれませんね。

 

この金額を見てどう思いますか?

確かに2000万円もらえるのは大きいですが、それを手に入れるのに30年もかかっていることは見逃せません。

一見大きく見える金額も現在の価値に直すと思ったよりも少なかったということがよくあります。

現在価値

割引価値ともいう。割引率 (利子率,資本コストなど) を使って将来に発生する価値を現時点での価値に直したもので,略して現価ともいう。たとえば今年の元日に投資した1万円は,年利 10%とすれば来年の元日には1万 1000円になっているわけであり,裏返せば来年の元日に受取る1万 1000円は,今年の元日の時点では1万円の価値しかないことを意味している。同様に2年後の元日に受取る1万 2100円は,今年の元日の時点では1万円の価値しかない。

現在価値(げんざいかち)とは - コトバンク

これを例の退職金に当てはめるとどうなるか。

米国株インデックスに投資すると大体6~7%のリターンが見込めるらしいので、この割引率で計算すると次の通りです。

  • 6%:348万円
  • 7%:263万円

348万円を6%で複利運用すると大体30年後に2000万円になります。同様に263万円を7%で運用すれば30年後に2000万円ができるわけです。

前の会社を退職するときに大体このくらいの金額はもらえました。つまり、将来2000万円の退職金を作るタネをもらったようなものです。だから、将来退職金がもらえないことを悲観する必要はないのです。

 

将来2000万円の退職金をもらうために頑張って会社にしがみつこうというのはどうかなと思います。

もし手元に300万円くらいあったら、運用すれば30年後には退職金くらいの金額になってるかもしれないからです。

もちろんそれ以上持っている人もいるでしょうし、今はなくてもこれからコツコツ積み立て投資をしていけば、もう一つの退職金を作ることは全然難しいことではありません。

大事なことはすぐに始めること。そして続けること。

無理のない金額でいいので今すぐ資産運用を始めることこそ人生100年時代を生き抜く鉄則ではないでしょうか。

巷で言われている 高齢でも働くスキルを身に着けることも大事ですが、それには限界があります。

長く働く努力をすることも大事ですが、それよりも大事なことは資産運用を始めることだと思っています。

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