UTMBについて説明します

山のレースを始めてからもう7年が経ちますが、始めた当初に目標にしたのがUTMBというレースです。

UTMBとは、フランスのシャモニーをスタートし、モンブランの周り170㎞を46時間以内でぐるっと一周する遊びです。

動画はこちら。これ見るだけでわくわくします。

とても過酷なレースで死にそうになりますが、ゴールという明確な目標に向かって、自分の身体、装備、補給などを最適化する試みはなかなか面白いものです。

これがUTMBの全体像ですが、ゲームに出てくるマップみたいですね。モンスター出てきそうです。

このUTMBの他にいくつかのレースがあるので、簡単に説明しておきます。

一般的な個人のレースは以下の通りです。

他にもPTLというのがありますが、これは団体戦で300㎞というとんでもないやつです。あとYCCは若い人向けだったかな。

  • UTMB:170㎞、46時間30分、累積標高10,000m
  • TDS:145㎞、42時間、累積標高9,100m
  • CCC:101㎞、26時間30分、累積標高6,100m
  • MCC:40㎞、10時間、累積標高2,300m

これは2020年のレースプログラムです。

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UTMB® - Participate in one of our 5 eventsより転載

もちろんこれらのレースに誰でも出られるわけではありません。

それぞれ参加要件があるからです。

その参加要件を獲得するためには、認定レースに出場し、決められたポイントを獲得する必要があります。

そのポイントは、主に距離と累積標高に応じて決められています。

例えば、距離100㎞で累積標高5000mのレースを完走すれば、5ポイント獲得、という具合です。

UTMBに出るには過去2年間の2レースで10ポイント、TDSなら2レースで8ポイントという風に定められているのです。

なんか面白くないですか?ゲームの経験値を貯めるみたいで。

なので、UTMBに出るためには、まずこのポイントを貯めなければいけません。

これがファーストステップです。

 

セカンドステップは抽選です。

UTMBは世界で一番人気のあるレースと言っても過言ではありません。参加要件を満たしても申込者が多いので、参加できるかどうかは、抽選で決まります。

だから、運と実力を備えた人ではないと、UTMBのスタートラインにすら立てません。

まぁちなみに私は4年連続行ってますけどね。うん、日ごろの行いがいいのかな。

ちなみにトップアスリートは、抽選無しでいけるシステムもあります。

ITRAという国際トレイルランニング協会が、Performance Indexという指標を作っています。要は戦闘力です。

認定レースに出ると勝手にあなたの戦闘力はいくら、とか出ます。

だから、勝手に知り合いのPerformance Indexを見て「虫けらめ」なんて言うこともできるし、逆に僕の場合は「虫けらめ」と言われます。

で、この戦闘力が一定以上あると、抽選なしで出場できるシステムが用意されています。

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UTMB® - Participate in one of our 5 eventsより転載

戦闘力790以上なら、抽選不要、でもお金は払ってね。

戦闘力880以上なら、抽選不要、お金も不要。という具合です。

各レース毎に完走に最低限必要な戦闘力が示されています。

  • UTMB:430
  • TDS:410
  • CCC:400
  • OCC:340

で、お前はどのくらいなんだって?

 

「私の戦闘力は530です。ですがフルパワーで戦うわけではないですからご心配なく」

まぁでもこれは去年のデータです。

今は第二形態になっているのでもっとレベルはあがっていることでしょう。

クリリンもビビるほどです。

ということで今回はUTMBがどんなレースかについて説明しました。

この背景知識があるとこれから先の記事がより面白く読めるでしょう。

私が米国株投資をしている理由は、このような遊びを楽しむためです。

お金と時間が必要ですからね。

いいですか、みなさんも何のために投資をするのかよく考えましょう。

次回はUTMBのレースに臨む上での注意点や装備についてお話します。

日常生活にも使える知恵やライバルとの差を広げるお得な情報盛りだくさんでお届けしますのでお楽しみに。