【祝】第69回別府大分毎日マラソンで初サブスリー達成した感想

表題の通り、2020年2月2日にサブスリーを達成し、牛プロジェクトの一つを無事に完遂致しました。応援ありがとうございました。

またもや私のたゆまぬ努力が実を結びました。

ツイッターでは速報を出しました。

僕もちゃんとやればできるんです。

父と母からは、文武両道であるよう指導を受けてきたので、今でもそれを守り続けています。

勉強と運動は日々行うべし。

今振り返れば、精神的に参ってしまうときは、運動が足りていなかったのかもしれません。

当然仕事が忙しいと身体を動かす時間もなくなります。そうなるとストレスも貯まる。精神にもよくない。という悪循環にハマっていたような気がします。

今はストレスもなく、運動も継続できているので、頭も身体もキレています。

適度な運動は心身を健やかに保つ秘訣です。

会社を辞めて一年が経ちましたが、私は明らかな変化を感じ始めています。

頭の回転だけでなく、脚も速くなりました。

たった1年でこれだから、あと30年続けたらどうなってしまうのか。

希望しかありません。

サラリーマンのみなさまの中には、私以上の逸材が埋もれてしまっていないかと、時折心配になります。

会社を辞めろとまでは申しませんが、どうか自分を犠牲になさらずに、自分の好きなことを続けてください。ただそう祈るばかりです。

 

では、レースを振り返ります。

レース当日の天候は晴れ、気温は12~13度。

日差しは強く感じられ、マラソンには少し暑い、という気象条件でした。

マラソンでサブスリー(3時間切り)を狙うために必要なタイムは4分15秒/㎞です。

しかし、本番では4分8~10秒/㎞で走ることにしました。

その根拠は直前のレースタイムです。

記録:37分50秒

記録:2時間01分51秒

このタイムからマラソンのペースを計算すると、目標タイムは2時間54分になります。

その計算は以下のツールを参考にしました。

10㎞やハーフマラソンなどの記録から、フルマラソンの目標タイムを計算することができます。

2時間54分を達成するには、ちょうど4分8秒/㎞のペースが必要になるというわけです。

えぇ?そんなに細かいの?と思われるかもしれませんが、サブスリーを狙うレベルになると、この1秒がとっても大事になってきます。

1秒違うだけで全然違うんです。

レース中もそのペースが合っているのか、自問自答を繰り返しながら刻んでいきます。

このあたりが、マラソンは体力だけではなく、知力も問われるスポーツと言われる所以です。

それではここで質問コーナーに移ります。

よくこんな質問が寄せられます。

「補給やレース前の食事はどうしていますか?」

グッドクエスチョンですね。

まずカーボローディングと呼ばれる、レース前に炭水化物を暴食する行為は致しません。

これは人によって違いますが、やはり不慣れな食事は胃腸に負担をかけるからです。胃がもたれたり、おなかを壊したりしやすくなります。

これを防ぐため、いつもより若干多めにご飯を食べるくらいに抑えています。腹八分目です。

レース前に餅を食べまくる戦術もありますが、それもほどほどにしておいた方がいいでしょう。

レース前の朝食は以下の通りです。大体一緒です。

  • おにぎり(のりなし)×2個
  • オールドファッションドーナツ(チョコ)×1個

オールドファッションドーナツを選んでいる理由は、ただそれが好きだからです。

これに加え、レース前に以下を摂取します。

1時間前まで

  • ウィダーインゼリー(エネルギー)1個

レース直前

  • エナジージェル 1個
  • 栄養ドリンク(カフェイン50ml)1本

これでエネルギー満タンです。

レース中の補給は以下の通りです。

  • 10㎞地点 アミノバイタルゴールド×1袋(粉)
  • 15km地点 ジェル×1個
  • 20km地点 アミノバイタルゴールド×1袋(粉)
  • 25km地点 ジェル×1個
  • 35km地点 ジェル(カフェイン入り)×1個 

ジェルはこれです。

アミノバイタルはこれ。

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  • 発売日: 2012/09/04
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さらに暑そうであれば塩熱サプリを2粒ポケットに忍ばせておきます。

この業務用が固装されていておすすめです。最悪パンツの中に入れておいても大丈夫です。

次の質問に行きましょう。

「どんなシューズを履いていますか?」

グッドクエスチョンです。

以下の記事をお読みください。もう読まなくてもわかるね。

最後の質問にいきます。

「レース中に何を考えていますか?」

まぁレースでは一休さんになることを意識しています。

「慌てない、慌てない、一休み、一休み」ですね。 

他にも何か質問があれば、どしどしお寄せください。コメントお待ちしております。

 

で、実際のレースはどうだったかというと、自分で言うのもあれですが、理想的なペースで刻むことができました。イーブンペースです。

予定通り4分8秒~4分10秒で刻み、35㎞以降でペースダウンしてしまいましたが、大崩れはせずにゴールできました。

  • 前半:1時間27分48秒
  • 後半:1時間28分00秒

美しいですね。

マラソンが芸術品と呼ばれる所以です。

スタートは多少ロスしましたが、別大マラソンは3時間30分以内のランナーしか出られないのと、タイム順で整列させられるのでそこまで混雑しません。

後方から前方に行こうとする不届きものは、容赦なく大会運営者につまみ出されます。

いいですね。ルールブックを読むとこんなことが書いてあります。

前日の受付でラインアップ表をお配りしていますが、近年、その順番を守らない選手が増えています。極めて残念です。決められたスタート位置を遵守せずに前へ進むことは、選手間のけがを誘発する恐れがあるだけでなく、大会のレベルや品位を大きく損なう行為であると認識してください。

前に行きたきゃ、速くなれ。

恥を知れ。と。

 

スタート直後は混み合いますが、流れに合わせてウォーミングアップがてらペースを上げていくのがちょうどよい感じです。

「慌てない、慌てない、一休み、一休み」

5㎞までは少し遅れても慌てない、少し周りが落ち着いてきたら、徐々に目標のペースへ上げていく。

このあたりでどのランナーにつくのか目星をつけておきます。

走り方とか雰囲気で大体わかるものです。

また、別大マラソンならゼッケンも参考になります。先ほど述べたように数字が小さくなればなるほど、持ちタイムが速いからです。

15㎞地点にもなれば、周りにいるランナーとしばらく共に走ることになります。運命共同体的要素を帯びてきます。

3分の1を少し過ぎたあたり。調子よく感じてペースアップしないように。大体それは勘違いです。淡々と決められたリズムを刻みましょう。

物事が上手く運んでいる時は、ハーフを過ぎても余裕があります。今回もそうでした。

脈拍は170で4分8秒を刻めています。最近のレースでは、アップルウォッチで脈拍をみるようにしています。自分がどのタイムでどのくらいの脈拍かを把握しておくことが役に立つからです。

例えば、前半170をキープしていたのに、中盤で170後半になっていたらそれは疲労のサインかもしれません。

だから、同じペースで脈拍が上がりすぎていないかチェックしていました。

こうして無事にハーフを通過。

30㎞へ向かう道中、前方に見える中継車両。

あれはいったい何なのだろう。市民ランナーを映すには長すぎる。

ゴールしてからわかりましたが、そこには道下さんがいらっしゃったんですね。

世界記録おめでとうございます。

全く追いつけませんでした。どうやら後半ペースを上げていたようですね。圧巻の走りです。

30㎞以降辛くはなってきたものの前方に見える近づきそうで近づかない謎の中継車両を追いかけ続けました。

道下さんだと分かっていればもう少し頑張れたかもしれません。

35㎞地点では両足が攣りそうにながらも何とかペースダウンを最小限に抑え、40㎞地点ではサブスリーを手中に収めたことに興奮。

いけるいけるいけるいけるいけるいける

幸せホルモン全開でした。

そして、歓喜に沸く競技場へと帰還を果たし、3時間以内でゴールテープを切ることにようやく成功したのでした。

 

サブスリーまでは長い道のりでした。

この過程で学んだのは、ちゃんと頭を使って取り組まないと記録は伸びないということです。

今の自分の実力はどのくらいで、能力を上げるにはどのような練習が必要で、どんな変化があったのかをデータで確認するという作業。

練習は裏切らない。というのをよく聞きますが、闇雲に練習してもダメなんですね。

ちゃんと記録を取って、分析して、実験する。というのが、マラソンにも大切だということを学びました。頭を使わないとマラソンは走れません。

ということで、体力勝負と思われるマラソンも実は知的なスポーツです。

サブスリーが達成できても、そこは単なる通過点。

自分史上最速を求めて、また私は走り続けるでしょう。多分。